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見えざる鷲掴みする手

1 名前:歌舞音曲 投稿日:2002/08/01(Thu) 15:09

ザモデルスレで話題になった、現在の日本の政策過程、日本の官僚制、さらに国家機能の政治経済学的な分析についてここで議論しましょう。もちろんマターリと。もちろん現場の実感めいたものを客観的に分析するのもGood。
2 名前:歌舞音曲 投稿日:2002/08/01(Thu) 15:11

普通の人さんご推奨のShleifer&Vishny " The Grabbbing Hand"
(Harvard U Press)の中に入っているCorruption(元はQJE、1993)は手許にないのでしばらく別なネタでせまります。
3 名前:普通の人 投稿日:2002/08/01(Thu) 15:34

歌舞音曲さん>
東大出版会の『日本の財政政策』かなんかに要約がある記憶があります。
厳密には、どうしてCorruptionが起こるのかということを説明した論文
なんですがね。

日本の官僚制については、チャルマーズ・ジョンソンの各種論文を参考にすると
面白いかもしれません。#天下りの意味とか、いろいろと彼なりの分析でなさ
れています。


( 役に立った! | 元スレ )
4 名前:反官僚 投稿日:2002/08/01(Thu) 15:50

こういう官僚学者もいる。
http://members.aol.com/coken/personal/usa2.htm
5 名前:招き猫 投稿日:2002/08/01(Thu) 17:21

複雑なんだよね。この件に関しては。レベジ将軍は大いに怒れり。
6 名前:神経(略) 投稿日:2002/08/01(Thu) 21:19

「市場経済至上主義」というときの市場と、思惑に満ち溢れた投機の場としての
「市場」とは違うよ。

前者の市場は、生産要素と財とを適切な経済主体に割り当てるというシステムと
しての市場。資源分配という言葉で表されることが多い。市場が資源分配を行わ
ない場合は、独裁的裁定者がこれを行う。これを計画経済システムといい、共産
主義がそれを採用した。計画経済による資源分配がうまく行かないことは、計算
機科学によって否定されている。社会的効用を最大化するような生産要素の配分
方法を計算することは、スーパーコンピュータをもってしても不可能なんだと。
1年間の計画を立てるだけで10億年くらいかかるらしい。分権的な市場に勝るも
のはないんだ。市場を利用すればMRS=MRT=pが成り立つからだ。

で、投機の場としての市場というのは全く違った話だ。そこに政府がどのよう
に規制をかけるべきかとか、プレイヤーとして介入していいのか、とかいう論
点は、全く別の話だ。これについては証券取引法とか証券アナリストのテキス
トでも読んでくれ。なんかかなり基本的なところで齟齬があるみたいなので、
余計なお世話かも知れんが書き込みした。
7 名前:歌舞音曲 投稿日:2002/08/01(Thu) 21:20

別スレの話を引き継げば、経済学は確かに流行の変化が激しいです。特に財務省なんかは一応、「市場原理主義=構造改革バカ」も使えるなら使うかという感じでしょう。思うようにいかなければ代わるだけです。

要するに経済学を学ぶ第一の意義は、村上龍じゃないですが、自己防衛ですよ。政策の実際を握る連中の「世間知」やあやしい経済モドキの知に騙されないような。で、なんか複雑系の大御所がこりもせずアホなことをいってるようですが、某厨銀の関係者やそのシンパの大御所学者の発言でもわかるように、「現実は二三本の微分方程式であらわせるほど単純じゃない」などといって、自らの政策責任をあやふやにする「世間知」に組しているというのは、まったく自分の名声や流行を利用した悪質な行為でしょうね。
8 名前:歌舞音曲 投稿日:2002/08/01(Thu) 21:22

07は招き猫さんに書いてます。
9 名前:Thumb 投稿日:2002/08/01(Thu) 21:52

官僚が自由な経済活動を阻害している、あるいは逆に緊縮政策によってデフレを強めて
いるという時、経済学の側からの両者の批判にいずれも釈然としない感じがぼんやりと
あるのは、それらの批判に何らかのねじれの構造があるからだと思えます。そして実際、
両者の見解は釈迦の掌の上で踊らされているところもあるわけです。
一筋縄ではない、鵺的な性格というのは、誰かが言っていたように日本の資本主義と
いうよりも、官僚制度に端的に表れているのではないのでしょうか。そもそも、官僚
を効率的に働かし、日本を抜本的に変えていくには官僚システムを活用する必要がある。
(続く)
10 名前:Thumb 投稿日:2002/08/01(Thu) 21:53

(続き)
官僚システムを例えるならば、私は人体の免疫システムに近いのではないのかなという
気がします。例えば、免疫系の疾病(例えばアルツハイマー症)というのは、免疫の過剰
な防御作用が器官に損傷を及ぼして、病理を招いているという側面があります。老人班
を攻撃する免疫システムが脳細胞を萎縮させているわけですね。官僚システムというの
も、端的にいいか、悪いかという問題ではなく、この免疫の過剰な防御作用というシス
テムの問題にあると思えます。したがって、このシステムそのものをいじらなければ、
何も変わらないということは言えるし、そこに有効な経済政策が介入する余地を生み出
さないということでしょう。ある種のアスピリンのような痛み止め(免疫作用抑制)の薬
を服用していた人は、アルツハイマーにかかりにくいという統計もあるらしくて、
これは老人班に対する免疫システムの防御作用を抑制するように、作用するからだそ
うです。しかし、免疫システムなしに我々は生きていくことはできません。
今の日本のシステムにねじれがあるというのは、この免疫システムが「市場原理」と
「既存の利権維持」という両方を求めているからで、錯綜とした免疫防御作用がからま
って働いているからです。この場合、単純に「構造改革推進だ」あるいは「景気対策だ」
とナイーブな経済学の知見がストレートに世論を喚起しても、結局は官僚システムという
免疫防御作用の両面性をともに反対側から支援することになる。あるいは相反する見解
の両陣営の間での同士討ちに終わるように思えます。
大事なのは、この免疫作用の調整であって、経済学はアスピリンやあるいは最新の
アルツハイマー症への処方薬のような働きをしなければならないと思うわけです。
11 名前:歌舞音曲 投稿日:2002/08/01(Thu) 22:16

Thumbさん、暗喩に満ちていたので一読再読して思うのは、そうだな、という同意です。猪木武徳氏なんかも『自由と秩序』や『中央公論』の吉野作造・読売なんとか賞受賞の挨拶文の中ででしたか?それらの中で一方的な官僚叩きは止めるべきだと書いてます。Thumbさんもその見解に近いように思えます。
12 名前:証券マンK@経済厨房 投稿日:2002/08/01(Thu) 22:49

郵政や道路の民営化というのがよくわかりません。
別スレで言われていたように、
「集権的意思決定は理想的には運営しえない」という(今さらながらの)反省から
分権的意思決定を実現しようという試み?

新聞なんか読んでみても、「民営化なんて当たり前」という「空気」ばっかりで
具体的に何がどう良くなるのか一向にわからん(僕の理解力がないだけかも;;)

単純に「利益が出てるor出る事業だから民営化」っていうのならまだわかるが。
しかしなぜそれが構造改革?
よく公共投資の中身を変えて民間需要創出型の公共投資を、っていう主張があるが
その延長上に民営化っていうのがあるのかしらん。でも、民間需要創出型の投資
と、それが「採算が取れる」っていうのはまったく別の話だと思うのですが。

うーん。しっくりきません。見当はずれなこと書いてたらスマソ。
13 名前:歌舞音曲 投稿日:2002/08/02(Fri) 00:08

証券マンK(以下略)さん。

>新聞なんか読んでみても、「民営化なんて当たり前」という「空気」ばっかりで
具体的に何がどう良くなるのか一向にわからん(僕の理解力がないだけかも;;)

以前、どこかのスレでdellさんとちょこっと意見を交わしたときもまさに貴兄がいわれた点です。郵政民営化とか道路の民営化、わかりません。新聞や政治家やその周辺の評論家が喧伝していることで、なんとなく世論も信じているけど、よく考えるとわからなくなることは、「世間知」として、何か胡散臭いものと考えています。





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