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"ザ・モデル"で経済を語るスレ

277 名前:夏の名無しさん 投稿日:2002/07/31(Wed) 06:56

歌舞音曲:わかってるくせに、変な方向に行く人
招き猫:狭い範囲で見聞したことと一般的な議論の区別のできない素人
278 名前:招き猫 投稿日:2002/07/31(Wed) 10:27

歌舞音曲さん、すりらんかさん、お返事ありがとうございます。
>>272
>まずは「仕掛=ネタなし」のモデルを把握して,話はそれからだというのもざもで氏の遺言(?)
にも合致した方針かと.
これって、>Central PlannerでもDecentralized Economyのケースでも……かわらない

前提次第でCentral Plannerの方が、より経済政策として優れているという結論がでる場合
もあり得ると言うことですよね。資源配分や代表的個人次第では・・

もっと悪く勘ぐると官僚的支配を高めるために、この理論を悪用する可能性が存在しませんか?
279 名前:自称銅鑼の弟子 投稿日:2002/07/31(Wed) 11:48

駄目だよ、そういう厨房っぽいこというから子犬とかひどい事言われちゃうの。

これは分権的意思決定が「理想的に運営された集権的意思決定」と同じ結果を生み出せることの証明をしようというだけで、官僚支配の正当化なんかとは関係ない。

「理想的」な集権的意思決定なんか不可能(だから理想的)なわけで、それと同じ結果を分権的な意思決定のメカニズム(市場経済)が実現できるなら、市場経済の最適性が証明できるということなのよん。

問題意識が強烈なのは師匠も評価していたが、それに見合った分析的な知識がないと、イヂワルな連中にコケにされるだけだよん。
280 名前:普通の人 投稿日:2002/07/31(Wed) 12:08

歌舞音曲さん&すりらんかさん>

3章に入る前に3章で扱うOLGモデルとSolow-Swanモデル、
Ramsey-Koopmansモデルの違いを一度まとめておくといいかもしれませんね。
すりらんかさんのご指摘のように、Solow-Swanモデルでは貯蓄率をAdhocに
決めてしまっているために、貯蓄率の大小いかんによって均斉成長が決ま
ってしまうということ。もちろんこのモデルでは、黄金率での資本成長が
可能になります。

ところがRamsey-Cass-Koopmansモデルでは消費者の最適化行動から最適消
費経路が得られ(EulerEquation)、これによって貯蓄率が内生的に決定し、
時間選好率によって修正された黄金率の資本成長を達成します。これは、
Solow-Swanモデルで達成された資本の黄金率成長よりも低い成長になりま
す。つまり、異時点間の消費に対する選好が関わっていて、短期もしく
は長期におよんでたくさん消費したいかどうかという消費者の態度を
あらわしているもの、と思えばいいでしょう。

OLGモデルについては、若年層と老年層という二つの世代が入る構造の
モデルで各主体の効用がばらばらになってしまい、必ずしもCentral
Plannerによる効用の最大化がされているとは限らない、というのが
Ramseyモデルとの大きな違いです。なぜかというと、無限世代が
いるために、資源をうまく調整することによって、競争均衡で達成
できる消費水準よりもパレード改善できてしまうという部分に
あります。成長経路も初期資本の如何や生産関数の形状によっては
不安定な均衡をもたらす場合もあります。(複数均衡の可能性が
ある、ということです。)

こういうモデルの違い、というのは面白いですね。
281 名前:夏の名無しさん 投稿日:2002/07/31(Wed) 14:04

OLGって、いろいろ悩ましくかつ病んでいる答えが得られやすいということですね。
ローマーのどっかにそれについて記述があったような。
282 名前:招き猫 投稿日:2002/07/31(Wed) 17:09

>>279>そういう厨房っぽいこというから子犬とかひどい事言われちゃうの。

俺は「厨房」かもしれん。だが、世間はこう↓なんだ。
http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt6/20020731diii071z31.html
最近の円高に関して吉川氏が「デフレを止める円安効果がなくなったのは大きな懸念材料」
としたが、これには反対意見が相次いだ。フェルドマン氏は、デフレ下ではコストも下がるとし、
「デフレが企業収益に悪影響を与えるとは言いにくい」と主張。田中氏は、価格が下がった
市場から企業が撤退するなど「価格調整を通じて資源配分が起きている」と評価した。
そのうえで「そのプロセスを意図的に変えてはならない」と、まず物価を人為的に変えようとす
る政策に疑問を投げかけた。

構造改革主義者は、何だって「材料」に使う。
>「理想的に運営された集権的意思決定」が可能だとして
未だに○系信奉者が後を絶たない。いや、それどころか以前より増えているような気がするよ。

>官僚支配の正当化なんかとは関係ない。
と言うけれど、どんな詭弁だって使ってしまうよ。そしてどんどん利用するよ。
だからこそトンでも家元を追求しているんだろ?
大切なことは、「そう言う言い回しに利用されないようにすること」だと思う。
283 名前:一夢庵@お久しぶりです 投稿日:2002/07/31(Wed) 17:51

>>280 普通の人さん、そしてみなさん

>こういうモデルの違い、というのは面白いですね。

そうですね。面白いですね。まだ、RmaseyとOLG、New IS-LM(krugman98)くらいしか
知らない一夢庵が言うのもなんなのですが。。。

ところで、BFをパラパラと眺めていて、BFのsec 3.3にOLGを無限期間に拡張すると
Ramseyモデルになるという話が出ていました。

そこで単なる思い付きに過ぎないんですが、

「OLG→OLGの特殊形としてのRmasey→Rmaseyの特殊形としてのSolow」

ってな整理の仕方は成り立たないんでしょうか?
284 名前:一夢庵@お久しぶりです 投稿日:2002/07/31(Wed) 17:59

やっとCarstrom&FuerstのAgency cost論文のモデルの部分を半分くらいまで読みました。

モデルの記述のあとに"Calibration"という節があるんですが、これは「モデルで
シミュレーションする時に使うパラメータを適切に選ぶ/推定する」ための節だと
ないかと理解したのですが、その理解でいいでしょうか?

実はいつものHome Pageに置いてあるOLGなどのプログラムを組んだ時にパラメータの
選定に困った記憶があり、それ以来、その問題が少し気になっていたのですが。。。
285 名前:夏の名無しさん 投稿日:2002/07/31(Wed) 19:55

>>284
Romerも日本語訳(ひとつ旧い版っすけど)出ているので、もしお小遣いに余裕
あったら買うと吉です。立ち読みでもいいかもしれないっすけど。197ページ
からに出ています。
OLGはエージェントが2期期間生きて死ぬモデルで、Ramseyは無限期間生きる
わけなので、どうなんでしょうか、離散と連続の違いのような気も、素人なんで
適当に書いています。離散ー>連続という意味でしょうか?<特殊
286 名前:一夢庵@お久しぶりです 投稿日:2002/07/31(Wed) 21:10

>>283-285 285さん、情報ありがとうございます。

[OLG→Ramseyについて]
B-Fに書いてあることをそのまま書きますね。

"in section 3.3 we show, by developing a continuous time version of the OLG model
due to Blanchard(1985) , that the Ramsey model can in well-defined sense viewed
as a special case of the OLG model(pp22[英語版])"

(3.3節でBlanchardが開発したOLGの連続時間版を示す。これによってRmaseyモデルは
OLGの特殊形として定義することができる。[一夢庵訳])

[Calibrationについて]
うわぁ、冷や汗が出てきた。。。一応、Romer(2ed)を持っているのでした(汗
予備調査が足りなかったです。教えてもらわなかったら気がつかなかったです。
ありがとうございます。
287 名前:普通の人 投稿日:2002/07/31(Wed) 23:15

一夢庵さん>
ソローモデルは、生産関数の形状と資本の遷移式のみで資本成長を描くアドホック
なモデルです。すりらんかさんが「資源制約なんだからこれはどんなモデルでも共
通に出てくる」とおっしゃっていたとおりで、資本の蓄積がどのようにたまるか
について、ミクロ経済学的基礎を与えているのがRamseyとOLGモデルです。
Romer(2000)の2章の最初の最初に「ソローモデルに似てるけど、集計
化した経済のDynamicsはミクロ経済学のレベルできまる」と簡単に違いを
述べています。

Calibrationについては、Romerの4章のRBCモデルの辺りにかなり詳しく
説明が載っています。

285さん>
OLGモデルの場合、各ジェネレーションが持つ資源の分配が
Ramseyモデルと違った結論をもたらしています。

連続と離散の違いですが、時間を滑らかなものとして捉えるのか、
時間を各時点で途切れ途切れになっているものと捉えるのか、
の違いです。なので、基本的には時間の捉え方の問題だけで、
結論には差はありません。(と理解していますが……。)


( 役に立った! | 元スレ )
288 名前:歌舞音曲 投稿日:2002/08/01(Thu) 00:32

>普通の人さん、そうですね。3章に入る前にはOLGモデルの特徴をまとめたほうがいいかもしれませんね。いま岩井克人のサーベイ論文とFarmerのMacroを部分的に再読しました。どちらも含蓄がありますね。
>一夢庵さん、PDFの方、読ませていただきました。わかりやすいですね。B.Fの2.4にいったときに積極的にリファーさせてください。
>招き猫さん。確かに構造改革バカたちは、どんなものまで詭弁の材料にしますね。彼らも生活がかかっているので必死です。ジャーナリストとか評論家は特に。でもこちらまで詭弁のおつきあいをする必要はないと思いますよ。私の意見は議論をよぶかもしれませんが、アドホックな議論やまたとりあえず「使える」理論の断片を使用することには、僕が政策当事者であったりまたは経済評論家だったら抵抗はさほどないです。でもそれは同時に、経済理論に基づいた経済政策評価をきちんとやった上で、「泣く泣く」そのような手法を採るというのが望ましいように思えます。構造改革バカたちには、そのようなバックグラウンドで機能している経済知がどうみても欠如していることに、政策論議の混乱があるのでしょうね。話を戻せば、やはり経済理論の現実への適用には、問題意識と同時にどうしても雑巾がけのような基礎訓練が少なくとも半年から一年は必要なように思います(良質な先生が伴えばさらに最高でしょう)。僕がこのザモデルスレでやらせてもらってるのも、そんな自分への基礎訓練のためです(教師は、一夢庵さん、普通の人さん、すりらんかさんたちです)。
289 名前:歌舞音曲 投稿日:2002/08/01(Thu) 00:48

>一夢庵さん。

「OLG→OLGの特殊形としてのRmasey→Rmaseyの特殊形としてのSolow」
ですが、僕は理論的な命題として上のような形は成立したとしても、(B.Fは「できる」といってるような感じですが)岩井克人論文ではないですが、先祖がえり的なケースやアドホックな設定(適応的期待の採用とかソロー自身晩年に「強弁」?していたが外生的に扱ったほうがいいケースもある)がいきる場合もありますから、こころのどこかでは(w)これらのモデルはClass of Modelとみなしておいたほうがいいかもしれません。
290 名前:歌舞音曲 投稿日:2002/08/01(Thu) 01:15

なんかソローが晩年、みたいな書き方で御陀仏かのように書いたけど。まだ健在でしたよね。
291 名前:招き猫 投稿日:2002/08/01(Thu) 01:18

ちょっとしつこいようだけど、これって工学で言う自律分散型システムと集中管理型システムの問題を経済学に持ち込んだらどうなるの?という議論なんだろうか?で、>>279は「理想的に運営された集権的意思決定」と言うけど、BenevolentなSocialPlannerは、「理想的」っていうことなのかい?
あと、分権的意志決定が>>265「家計と企業にくくられたグループは同質的な構造」と言うことを前提としていることが、とっても重要なんじゃないの?
それは、集中管理型がBenevolentなSocialPlannerを前提にしているのと同じくらい、困難なことであるんじゃないの?第一、日本は個人の存在は共同体(地縁・血縁含めて)と未分化だし、企業だって地方や政府から自律した存在と言い難いかもしれない。集権的意志決定が「理想的に運営される」ことが前提とされ、それが困難な問題であるように、「家計と企業にくくられたグループは同質的な構造による分散的意志決定」だってとっても難しいことだと思うけどな。
この先どんな風に進むのかはわかんないけど、現状はCentral PlannerもDecentralized Economyも同値なんだから、選択肢はAかBかだけではなくてコンビネーションだってあり得るわけでしょう?
むしろ、現状の解の時点で、>>279「市場経済の最適性が証明できる」と言い切ることの方が、結論を誘導しようとする「市場原理主義」的発言なんじゃないのかい。
292 名前:招き猫 投稿日:2002/08/01(Thu) 01:22

家計と企業にくくられたグループは同質的な構造による分散的意志決定
ちょっと文章変だな。
「同質的な構造をもつ家計と企業による分散的な意志決定」かな
293 名前:夏の名無しさん 投稿日:2002/08/01(Thu) 02:33

招き猫が迷い猫に見えてきた(藁
294 名前:夏の名無しさん 投稿日:2002/08/01(Thu) 02:34

彼も問題意識だけは強烈だったよなー。
295 名前:一夢庵@お久しぶりです 投稿日:2002/08/01(Thu) 07:56

>>291 招き猫さん

>これって工学で言う自律分散型システムと集中管理型システムの問題を経済学に
>持ち込んだらどうなるの?という議論なんだろうか?

どうもそういうことではないようですよ。一夢庵の理解した(と思っている(藁)
ことを書きますね。

[前提]
市場がきちんと機能しているとする(「市場が完全である」というらしいです)場合

[結果]
1. 代表的家計という存在が経済のすべてを最適化するという考え方で問題を解いても
2. 代表的家計は自分の家計を最適化し、企業は自分の利潤を最適化するという考え方で
 問題を解いても結果は同じである。

ということを言っている「だけ」のようです。

工学には「市場」という概念はありませんから、「(工学の発想を)経済学に持ち
込んだら」ということを議論しているのではないようです。

#それじゃ次は「市場が完全でなかったらどうなるの?(前提が成り立たないとする)」
#という疑問が湧くわけですが、まだ一夢庵にはよく分かっていません。ただし、その時
#にはザモデル氏ご推奨のCarlstrom論文のようなモデルの出番ということになるようです
296 名前:夏の名無しさん 投稿日:2002/08/01(Thu) 08:01

2chのコピペに、
歌舞音曲:わかってるくせに、変な方向に行く人
招き猫:狭い範囲で見聞したことと一般的な議論の区別のできない素人
というのがあったが、
歌舞音曲はその通り(288はまさに真骨頂)
招き猫: ロジカルに物を考えることができない人間(猫?)
のようだな
297 名前:夏の名無しさん 投稿日:2002/08/01(Thu) 08:29

>>295
Holmstromなのでわ?





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