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"ザ・モデル"で経済を語るスレ

270 名前:普通の人 投稿日:2002/07/30(Tue) 13:15

歌舞音曲さん>
どうもありがとうございました。これで、B-Fが何をやろうとしているのかクリアに
なったんじゃないかと思います。確かに計算、非常に不親切な部分があってDiscrete
のケースのKeynes-Ramsey Ruleは文脈に沿って意味をとって、式をつくったりして
時間を費やす恐れがありますね。

また気が付いたら、書き込みます。楽しみにしています。:)
271 名前:招き猫 投稿日:2002/07/30(Tue) 13:49

歌舞音曲さん、普通の人さん、皆様ようよう追いつきました。
結局のところ、ザモデル氏の言うところの
>>250
>ここまで書いておわかりのようにザモデル氏の注目点のひとつ消費のスムージングに対する主体の態度が今日の大きなテーマ。
これについては解を持った、と言うことですね。
>>266
>Central PlannerでもDecentralized Economyのケースでもケインズ・ラムゼイルールはかわらない。すなわち異時点間の厚生経済学の基本定理が成立するということです。また消費や資本ストックなどの動的なふるまいも同じになるわけです。

つまり構造改革をしても答えは一緒だと言うことでよろしいですか?
272 名前:すりらんか 投稿日:2002/07/30(Tue) 14:06

>招き猫氏
いや.
>Central PlannerでもDecentralized Economyのケースでも……かわらない
理由の一つが生産要素市場が全く無摩擦完全競争だというものです(あと代表的
個人だがこれはまだ話題じゃない).これは現実的ではなく規範的(と僕は思っ
ている)な話ですから.まずは「仕掛=ネタなし」のモデルを把握して,話はそ
れからだというのもざもで氏の遺言(?)にも合致した方針かと.
273 名前:招き猫 投稿日:2002/07/30(Tue) 14:08

全然違ってるかもしれないけど。
ついでに言うと、>>115>銅鑼さんは日本の高度成長をルイスモデルで考えている
訳ですよね.これは僕も同じ意見です.でもこれって,大幅な制度変更や技術の変化
(工業部門の登場とか)が生じると潜在的な(いわゆる潜在GDPの議論ではない)
成長上限がジャンプする.すると,現状はその上限にくらべてものすごく配分がゆがん
でる.しかも,誰の目に見ても明らかな方向に.これを修正していくだけでものすごい
成長する,と解釈できるのではないでしょうか.
に対する、問題提起でもあると言うことでよろしいですか?
274 名前:招き猫 投稿日:2002/07/30(Tue) 14:15

すりらんかさん、
>>272、なるほど、これから「その旅」が始まるわけですね。
暑い夏ですが、頑張ってください。
影ながら見守ってます。
275 名前:歌舞音曲 投稿日:2002/07/30(Tue) 20:02

普通の人さん、すりらんかさん、招き猫さん、レスありがとうございます。少しペースをあげてなるべく夏の終わりには3章が終わるような感じにはしたいと思っています。
276 名前:歌舞音曲 投稿日:2002/07/30(Tue) 20:18

もちろんたまには脱線したいと思ってます。実はザモデル氏が以前すすめていたAER85の論文なんですが、あれは三流研究室(By ザモデル氏)で読んだ経験があり思い出深い論文です。だいたい私は94−5年くらいを境に先端の議論の追っかけを止めてしまいました。でもザモデルVS銅鑼論争を追ううちに、少し爺の手習い的に自分の辿った道をもう一度振り返って、ついでにみなさんのご助力をあおぎながらもう一歩先に行きたいなあと思うようになりました。ついでに計量がいつまでも箕谷レベルだと笑われるので、HayashiのEconometricsも注文しました。Hamiltonもそうですが注文するだけは誰でもできるんですが w)
まさに2chでかかれましたが「経済オタク」そのものですねえ。われながら呆れてます。fufufu
277 名前:夏の名無しさん 投稿日:2002/07/31(Wed) 06:56

歌舞音曲:わかってるくせに、変な方向に行く人
招き猫:狭い範囲で見聞したことと一般的な議論の区別のできない素人
278 名前:招き猫 投稿日:2002/07/31(Wed) 10:27

歌舞音曲さん、すりらんかさん、お返事ありがとうございます。
>>272
>まずは「仕掛=ネタなし」のモデルを把握して,話はそれからだというのもざもで氏の遺言(?)
にも合致した方針かと.
これって、>Central PlannerでもDecentralized Economyのケースでも……かわらない

前提次第でCentral Plannerの方が、より経済政策として優れているという結論がでる場合
もあり得ると言うことですよね。資源配分や代表的個人次第では・・

もっと悪く勘ぐると官僚的支配を高めるために、この理論を悪用する可能性が存在しませんか?
279 名前:自称銅鑼の弟子 投稿日:2002/07/31(Wed) 11:48

駄目だよ、そういう厨房っぽいこというから子犬とかひどい事言われちゃうの。

これは分権的意思決定が「理想的に運営された集権的意思決定」と同じ結果を生み出せることの証明をしようというだけで、官僚支配の正当化なんかとは関係ない。

「理想的」な集権的意思決定なんか不可能(だから理想的)なわけで、それと同じ結果を分権的な意思決定のメカニズム(市場経済)が実現できるなら、市場経済の最適性が証明できるということなのよん。

問題意識が強烈なのは師匠も評価していたが、それに見合った分析的な知識がないと、イヂワルな連中にコケにされるだけだよん。
280 名前:普通の人 投稿日:2002/07/31(Wed) 12:08

歌舞音曲さん&すりらんかさん>

3章に入る前に3章で扱うOLGモデルとSolow-Swanモデル、
Ramsey-Koopmansモデルの違いを一度まとめておくといいかもしれませんね。
すりらんかさんのご指摘のように、Solow-Swanモデルでは貯蓄率をAdhocに
決めてしまっているために、貯蓄率の大小いかんによって均斉成長が決ま
ってしまうということ。もちろんこのモデルでは、黄金率での資本成長が
可能になります。

ところがRamsey-Cass-Koopmansモデルでは消費者の最適化行動から最適消
費経路が得られ(EulerEquation)、これによって貯蓄率が内生的に決定し、
時間選好率によって修正された黄金率の資本成長を達成します。これは、
Solow-Swanモデルで達成された資本の黄金率成長よりも低い成長になりま
す。つまり、異時点間の消費に対する選好が関わっていて、短期もしく
は長期におよんでたくさん消費したいかどうかという消費者の態度を
あらわしているもの、と思えばいいでしょう。

OLGモデルについては、若年層と老年層という二つの世代が入る構造の
モデルで各主体の効用がばらばらになってしまい、必ずしもCentral
Plannerによる効用の最大化がされているとは限らない、というのが
Ramseyモデルとの大きな違いです。なぜかというと、無限世代が
いるために、資源をうまく調整することによって、競争均衡で達成
できる消費水準よりもパレード改善できてしまうという部分に
あります。成長経路も初期資本の如何や生産関数の形状によっては
不安定な均衡をもたらす場合もあります。(複数均衡の可能性が
ある、ということです。)

こういうモデルの違い、というのは面白いですね。


( 役に立った! | 元スレ )
281 名前:夏の名無しさん 投稿日:2002/07/31(Wed) 14:04

OLGって、いろいろ悩ましくかつ病んでいる答えが得られやすいということですね。
ローマーのどっかにそれについて記述があったような。
282 名前:招き猫 投稿日:2002/07/31(Wed) 17:09

>>279>そういう厨房っぽいこというから子犬とかひどい事言われちゃうの。

俺は「厨房」かもしれん。だが、世間はこう↓なんだ。
http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt6/20020731diii071z31.html
最近の円高に関して吉川氏が「デフレを止める円安効果がなくなったのは大きな懸念材料」
としたが、これには反対意見が相次いだ。フェルドマン氏は、デフレ下ではコストも下がるとし、
「デフレが企業収益に悪影響を与えるとは言いにくい」と主張。田中氏は、価格が下がった
市場から企業が撤退するなど「価格調整を通じて資源配分が起きている」と評価した。
そのうえで「そのプロセスを意図的に変えてはならない」と、まず物価を人為的に変えようとす
る政策に疑問を投げかけた。

構造改革主義者は、何だって「材料」に使う。
>「理想的に運営された集権的意思決定」が可能だとして
未だに○系信奉者が後を絶たない。いや、それどころか以前より増えているような気がするよ。

>官僚支配の正当化なんかとは関係ない。
と言うけれど、どんな詭弁だって使ってしまうよ。そしてどんどん利用するよ。
だからこそトンでも家元を追求しているんだろ?
大切なことは、「そう言う言い回しに利用されないようにすること」だと思う。
283 名前:一夢庵@お久しぶりです 投稿日:2002/07/31(Wed) 17:51

>>280 普通の人さん、そしてみなさん

>こういうモデルの違い、というのは面白いですね。

そうですね。面白いですね。まだ、RmaseyとOLG、New IS-LM(krugman98)くらいしか
知らない一夢庵が言うのもなんなのですが。。。

ところで、BFをパラパラと眺めていて、BFのsec 3.3にOLGを無限期間に拡張すると
Ramseyモデルになるという話が出ていました。

そこで単なる思い付きに過ぎないんですが、

「OLG→OLGの特殊形としてのRmasey→Rmaseyの特殊形としてのSolow」

ってな整理の仕方は成り立たないんでしょうか?
284 名前:一夢庵@お久しぶりです 投稿日:2002/07/31(Wed) 17:59

やっとCarstrom&FuerstのAgency cost論文のモデルの部分を半分くらいまで読みました。

モデルの記述のあとに"Calibration"という節があるんですが、これは「モデルで
シミュレーションする時に使うパラメータを適切に選ぶ/推定する」ための節だと
ないかと理解したのですが、その理解でいいでしょうか?

実はいつものHome Pageに置いてあるOLGなどのプログラムを組んだ時にパラメータの
選定に困った記憶があり、それ以来、その問題が少し気になっていたのですが。。。
285 名前:夏の名無しさん 投稿日:2002/07/31(Wed) 19:55

>>284
Romerも日本語訳(ひとつ旧い版っすけど)出ているので、もしお小遣いに余裕
あったら買うと吉です。立ち読みでもいいかもしれないっすけど。197ページ
からに出ています。
OLGはエージェントが2期期間生きて死ぬモデルで、Ramseyは無限期間生きる
わけなので、どうなんでしょうか、離散と連続の違いのような気も、素人なんで
適当に書いています。離散ー>連続という意味でしょうか?<特殊
286 名前:一夢庵@お久しぶりです 投稿日:2002/07/31(Wed) 21:10

>>283-285 285さん、情報ありがとうございます。

[OLG→Ramseyについて]
B-Fに書いてあることをそのまま書きますね。

"in section 3.3 we show, by developing a continuous time version of the OLG model
due to Blanchard(1985) , that the Ramsey model can in well-defined sense viewed
as a special case of the OLG model(pp22[英語版])"

(3.3節でBlanchardが開発したOLGの連続時間版を示す。これによってRmaseyモデルは
OLGの特殊形として定義することができる。[一夢庵訳])

[Calibrationについて]
うわぁ、冷や汗が出てきた。。。一応、Romer(2ed)を持っているのでした(汗
予備調査が足りなかったです。教えてもらわなかったら気がつかなかったです。
ありがとうございます。
287 名前:普通の人 投稿日:2002/07/31(Wed) 23:15

一夢庵さん>
ソローモデルは、生産関数の形状と資本の遷移式のみで資本成長を描くアドホック
なモデルです。すりらんかさんが「資源制約なんだからこれはどんなモデルでも共
通に出てくる」とおっしゃっていたとおりで、資本の蓄積がどのようにたまるか
について、ミクロ経済学的基礎を与えているのがRamseyとOLGモデルです。
Romer(2000)の2章の最初の最初に「ソローモデルに似てるけど、集計
化した経済のDynamicsはミクロ経済学のレベルできまる」と簡単に違いを
述べています。

Calibrationについては、Romerの4章のRBCモデルの辺りにかなり詳しく
説明が載っています。

285さん>
OLGモデルの場合、各ジェネレーションが持つ資源の分配が
Ramseyモデルと違った結論をもたらしています。

連続と離散の違いですが、時間を滑らかなものとして捉えるのか、
時間を各時点で途切れ途切れになっているものと捉えるのか、
の違いです。なので、基本的には時間の捉え方の問題だけで、
結論には差はありません。(と理解していますが……。)
288 名前:歌舞音曲 投稿日:2002/08/01(Thu) 00:32

>普通の人さん、そうですね。3章に入る前にはOLGモデルの特徴をまとめたほうがいいかもしれませんね。いま岩井克人のサーベイ論文とFarmerのMacroを部分的に再読しました。どちらも含蓄がありますね。
>一夢庵さん、PDFの方、読ませていただきました。わかりやすいですね。B.Fの2.4にいったときに積極的にリファーさせてください。
>招き猫さん。確かに構造改革バカたちは、どんなものまで詭弁の材料にしますね。彼らも生活がかかっているので必死です。ジャーナリストとか評論家は特に。でもこちらまで詭弁のおつきあいをする必要はないと思いますよ。私の意見は議論をよぶかもしれませんが、アドホックな議論やまたとりあえず「使える」理論の断片を使用することには、僕が政策当事者であったりまたは経済評論家だったら抵抗はさほどないです。でもそれは同時に、経済理論に基づいた経済政策評価をきちんとやった上で、「泣く泣く」そのような手法を採るというのが望ましいように思えます。構造改革バカたちには、そのようなバックグラウンドで機能している経済知がどうみても欠如していることに、政策論議の混乱があるのでしょうね。話を戻せば、やはり経済理論の現実への適用には、問題意識と同時にどうしても雑巾がけのような基礎訓練が少なくとも半年から一年は必要なように思います(良質な先生が伴えばさらに最高でしょう)。僕がこのザモデルスレでやらせてもらってるのも、そんな自分への基礎訓練のためです(教師は、一夢庵さん、普通の人さん、すりらんかさんたちです)。
289 名前:歌舞音曲 投稿日:2002/08/01(Thu) 00:48

>一夢庵さん。

「OLG→OLGの特殊形としてのRmasey→Rmaseyの特殊形としてのSolow」
ですが、僕は理論的な命題として上のような形は成立したとしても、(B.Fは「できる」といってるような感じですが)岩井克人論文ではないですが、先祖がえり的なケースやアドホックな設定(適応的期待の採用とかソロー自身晩年に「強弁」?していたが外生的に扱ったほうがいいケースもある)がいきる場合もありますから、こころのどこかでは(w)これらのモデルはClass of Modelとみなしておいたほうがいいかもしれません。
290 名前:歌舞音曲 投稿日:2002/08/01(Thu) 01:15

なんかソローが晩年、みたいな書き方で御陀仏かのように書いたけど。まだ健在でしたよね。





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