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リフレ策を考える

7 名前:毒虫五郎 投稿日:2002/07/06(Sat) 12:01

ザモデル氏は挫折した教師のような感慨を述べられているようですね。私も「プロ」じゃないんで落第した生徒の仲間か 藁。

このすりらんか氏のスレはいい点をついてますね。30分程度でどこまでわかった気になれるかわからないポストケインジアンスレの過去ログを読んでみても、とりあえずいままでのところは銅鑼氏の670にあるように、私たちにはリフレ策を理論的に扱うことができる枠組みが明示されていないので、なんともいえないところです。なんともいえないのに、ザモデル氏はじめ多くの方々がリフレ政策の有効性や意義をザモデル関連で話しているところに議論がやけに錯綜する一因があるように思います。わかったのはNewislmではリフレ策を正当化できないこと。あと私は読んでいないのですが、Kiyotaki氏やMoore氏らの最新論文や講演内容さらにまだAERをみていないのですが、図表や式を参照した論文には、どうも貨幣を明示的に導入したベンチマークモデルがある(あるいはAERのほうは無いか?)らしいということです(おそらく当初の議論ではザモデル氏はこの板の住人がこれらのモデルを周知しているという前提で議論を展開して、彼なりの挫折感を抱いたようです)。
8 名前:毒虫五郎 投稿日:2002/07/06(Sat) 12:02

ザモデル氏自身のザモデルにもリフレ策の意義が理論的に基礎づけられているようですが、まだ話はそこまでいっておらず、しかもザモデル氏の最初期の具体的すぎる政策提言までは遥か遠そうです。だからリフレ策をとりあえず性急にとりだして既存モデルを検討していくというのは少なからず「実践的」には意味がありそうです。もっとも一番実践的ならやはり教科書程度のマクロ経済学で議論を仕上げた方が事は早そうですが、それはうけが悪そうですね。

私の疑問は、あくまでも「アマ」(専門外)の発言でして、マクロ経済学の最先端の「プロ」を想定して書かれているらしいザモデル氏が相手にしてくれる可能性はあらかじめなさそうです。これは残念なことで、なぜなら飛ばし読んだ過去の記事を読んだかぎりでは、知的刺激にみちたザモデル氏の思索の方向に問いを放ちながらついていきたいような気も、『アマ」として思います。そろそろ夏休みなので格好の息抜きでもありますし。そこで銅鑼氏や特にお優しそうなすりらんか氏に問いを借りる形で私なりに理解を深めたいのですが、こんなこと掲示板ではだめでしょうか? 掲示板自体、先週同僚から面白いところがあるといわれて参照しはじめただけで「冒険」なんですが。
長く書くのが趣味みたいでこっけいですが、どうかよろしく。
9 名前:すりらんか 投稿日:2002/07/06(Sat) 13:25

まずはKrugman Modelがなぜ死んでいるのか,整理するところからはじめようかと(
ついでに論文を見なくてもよく知ってるからすぐ書けるってのもある)思いまして.

その後に,Kiyotaki and Moore(1996)やdebt-deflationのモデル,そしてKiyotaki
and Mooreのliquidity2部作でもやろうかなぁと(これ私は持ってるんですが,持っ
てない人の方が多いのかな).財政なり金融なり政策効果に関してはザモデル氏とはち
ょっと違った基礎づけが妥当な用に感じているんで(カルテルの話以外にも)そっちの
考えをまとめる準備としても要勉強ですんで.

私,本との基礎ならともかく研究論文を人に教えられるほどたいしたもんじゃないんで,
ぜひいっしょに勉強しましょう.第一,毒虫さんも専門外なんていいつつソウデモナイヨー
(<あ,これ15chのメインキャラらしいす)でしょ(w.
10 名前:毒虫五郎 投稿日:2002/07/06(Sat) 15:16

すりらんか様。そんなわたくしまさにアマの王道です。マクロ経済学は刃傷沙汰になると指導教官からきつくいさめられてうん年間、はじめての公式戦?デビューです。
それで、Krugmanモデルからそれではまいりましょうか。私はまだ未読(お笑い)で、ザモデル氏の書いてることを追っただけですので、とりあえずネットで手に入るようですのでこれから勉強しましょうか。たぶん厨房的な書きっぷりになりますが、ご愛嬌ということで。それと上のプログラムにぜひBLanchard and Fisherの本のラムゼイモデルやその拡張のqモデルの解説も順繰りにいれてまいりましょう。とりあえずこの月曜ぐらいまでに読みますので話に割るかたちになるかもしれませんが、どうぞよろしく。
11 名前:新参者 投稿日:2002/07/06(Sat) 16:07

クルーグマン98モデルは別に死んでいないと思いますよ。硬直価格と名目金利の
非負制約さえ仮定すれば、期待インフレ引き上げがどうしても必要になるということの
完璧な論証になっていると思います。問題は、硬直価格と名目金利の非負制約がどの程度
まで現実的に妥当するかだと思いますが、少なくとも名目金利の非負制約の現実妥当性
は、いまの日本で火を見るより明らかですよね。
毒虫さんはどうして「死んでいる」と思うのかを聞かせていただければありがたいです。
12 名前:すりらんか 投稿日:2002/07/06(Sat) 21:12

>新参者さん
>>04がその理由です.Krugmanは設定ゆるめるととても現実的とは思えない
結論が出る.結論を信じるか,モデルに誤りがあるかどちらか.結論を信じ
るとリフレ政策は誤りということになりかねない……これはNew IS-LMの共
通特徴とのこと.ちょっとこの辺を深く考えてみたいと思いましてまずは,
Krugmanから整理しましょう.参加者が少ないのが分かりきっているすれな
んで新参者さんぜひご協力を.
13 名前:毒虫五郎 投稿日:2002/07/06(Sat) 22:40

ありがとうございます>すりらんかさん。私が返事すべきところを代わっていただきまして。新参者さんよろしく。私もマクロはまったく「教養課程レベル」ですので助け合いながらやりましょう。Krugmanモデル批判もザモデル氏の思考なき受け売りの段階ですので悪しからず。私が読んだKrugmanは『恐慌の罠』のものでそれは私のレベルには説得的でした。しかしここではそのほうの話はしないつもりです。
14 名前:俺の名無しさん 投稿日:2002/07/06(Sat) 23:20

リフレ批判の説としては、これがまとまっているみたい。
http://www4.justnet.ne.jp/~greentree/koizumi/96q_news.htm
15 名前:新参者 投稿日:2002/07/06(Sat) 23:45

すりらんかさん、ありがとうございます。
私がすりらんかさんと若干イメージが違うのは、クルーグマン98のモデルにおいて
規定的な役割を果たしているのは、硬直価格の方ではなくて、名目金利の
非負制約の方と考えている点です。
硬直価格の仮定は、価格の変化からインフレ率を導くための便宜的な仮定で
しょう。その証拠に、最初の方の完全雇用のモデルでは、現在の価格ではな
くて将来の価格が固定されています。だからこそ、現在価格の低下によって
インフレが実現できるわけです。したがって、この硬直価格の仮定の意味あ
いは、ニューケインジアン的な意味合いのそれとはまったく違うように
思います。
16 名前:新参者 投稿日:2002/07/07(Sun) 03:54

ちょっと分かりにくかったかと思いますので、補足します。
クルーグマン98モデルの性質は、現在価格は現在のMに、将来価格は将来のMに
依存するという単純なものです。だから、将来価格を固定するということは将来の
Mを固定し、現在価格を固定するということは現在のMを固定するということで
あり、それ以上の含意はありません。だから、インフレやデフレを引き起こすという
ことは、現在価格か将来価格の一方を固定しておき、他方を動かすということです。
おそらくクルーグマンとしては、直接に物価変動率という変数を用いるかわりに、
一方を固定しておき他方を動かすという定式化を選んだだけではないでしょうか。
17 名前:毒虫五郎 投稿日:2002/07/07(Sun) 09:34

>>16

現在価格と将来価格がともにその時点のMに依存しているだけで、その一方を固定し他方を動かすだけですか。となると(まだ読んでないんで推測ですが)クルーグマンモデルでは、期待の形成のあり方というのはどう考えられていたのでしょうか? 現在のデフレ期待というものが問題だとすれば、それは将来時点でのMに依存する将来価格(への期待)が硬直的だということでしょうか? 将来のMは外生的に決まるのかな? なかなか休日は雑務?で論文読めないので的はずれかもしれませんが。ともかく急いで読みたいものです。
ただザモデル氏の問題意識と共通しているように思うのですが、大瀧雅之氏の『景気循環の読み方』を昨日購入していま読んでいますが、これはなかなかいいです。ザモデル氏の発言を学ぶための基礎訓練ぐらいにはなるんじゃないでしょか?


( 役に立った! | 元スレ )
18 名前:すりらんか 投稿日:2002/07/07(Sun) 11:34

今日は午後から出かけちゃうんで,短くレスします.

>硬直価格の方ではなくて、名目金利の非負制約の方と考えている点です。
>硬直価格の仮定は、価格の変化からインフレ率を導くための便宜的な仮定
そうではないですよ.第0期価格がフレキシブルだったら何もせんでも「今の価格」
が大幅に下がり(期待インフレ率が上がり)なんにも生じないです.Krugman自身が
言い訳してるとこがあります.
19 名前:俺の名無しさん 投稿日:2002/07/07(Sun) 12:59

>>4
期待インフレ率が高くなれば需給ギャップが解決するとあるが、
文章読むかぎりでは、その根拠を示さずに、なぜに断言する?
論文と称するなら、その理由を最低限書くべきだろう。
20 名前:俺の名無しさん 投稿日:2002/07/07(Sun) 14:25

すりらんか様
>そうではないですよ.第0期価格がフレキシブルだったら何もせんでも「今の価格」
>が大幅に下がり(期待インフレ率が上がり)なんにも生じないです.Krugman自身が
>言い訳してるとこがあります.

そうです。なぜそうなるかといえば、繰り返しになりますが、「将来の価格が
固定されているから」です。
つまり、将来の価格、というよりも将来の価格期待が固定されていて、かつ柔軟な
価格の経済においては、現在価格の変動によっていかようにもインフレを引き起こせる
ということです。
それに対して、クルーグマンの固定価格というのは、「とりあえず現在の価格をあた
えておこう」という意味しかありません。その場合には、インフレ期待をひきおこすため
には、将来の価格(の期待)が動くしかありません。
つまり、クルーグマンの硬直価格というのは、価格のアンカーを設定しているだけという
ことです。
しかし、この二つの経済を比べてみれば明らかですが、
将来の価格期待が固定されていながら現在の価格が柔軟に動く経済なんて考えられますか。われわれがインフレ期待というときには、現在の物価はとりあえず所与としておき、
将来の物価がどう動くかを考えるはずです。だから、クルーグマンがいわんとしている
のは、インフレ期待に適応して価格がいかようにも調整されるような極端な経済においてのみ、自分の結論は棄却されるということだと思います。
21 名前:新参者 投稿日:2002/07/07(Sun) 14:29

20は新参者でした
22 名前:俺の名無しさん 投稿日:2002/07/07(Sun) 14:32

>>新参者
小林慶一郎のクルグマンモデルの批判論文を読んだか?
統合政府の予算制約を明示的に考慮すると、当期のマネーの増発は、
デフレを悪化させるという結論を得ている。
クルグマンモデルの論証は、「完璧」からは程遠い。
あらゆる意味で芯でいるのだよ。
23 名前:新参者 投稿日:2002/07/07(Sun) 14:35

>>20で、「結論は棄却される」と書いてしまいましたが、別に棄却されて
いませんね。クルーグマンの結論とは、ある状況に完全雇用均衡をもたらすためには
インフレが必要だということですから。将来価格が固定されていて現在価格が柔軟に
動く経済では、現在価格の変動によってインフレが自動的に生成されるわけですから、
これは結論には反してはいません。
24 名前:新参者 投稿日:2002/07/07(Sun) 14:41

>>22
その論文は知りません。どこに発表されている何という論文かを
お教えいただければ幸いです。
できれば内容を要約していただければありがたいですね。
比較検討すれば、どちらが正しいかが明らかになるでしょう。
25 名前:新参者 投稿日:2002/07/07(Sun) 14:48

たびたびすみませんが、22から判断する限り、小林慶一郎氏の主張は
クルーグマンの結論の否定にはなっていないように思えます。クルーグマンの結論
とは「いくらマネーを増発してもだめ。インフレ期待が必要だ」ということですから。
仮にマネーを増発した結果デフレになったことが言えたとしても、それは
クルーグマンの結論の否定には少しもなっていないでしょう。
26 名前:俺の名無しさん 投稿日:2002/07/07(Sun) 14:51

02-J-005 2002/06
インフレ政策の財政的帰結
小林慶一郎 研究員
http://www.rieti.go.jp/jp/publications/act_dp.html
27 名前:俺の名無しさん 投稿日:2002/07/07(Sun) 14:54

>新参者
ザモデル氏の議論も読むといい。
クルグマンモデルでは、総需要→GDPという有効需要の原理がない。
それでもいいというのなら、それはそれでかまわないが。





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