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これからの日本の農業

1 名前:すりらんか 投稿日:2000/11/13(Mon) 23:36

ダフ屋スレから独立させてみました.
これからの日本の農業はどうなるのか?農政はどう変わるべきなのか?
考えてみませんか?
2 名前:すりらんか 投稿日:2000/11/13(Mon) 23:49

NHKの魚沼産コシヒカリの話を見た人いる?感動しました.
・農業は競争にさらされることで変わる
・良いものを作れば大きな利潤を得られる
系:自由化しようが何しようが良いものは生き残る
という点で大いにインスパイヤーされました.農業経営の効率
化を進めるためにも,意味不明の農業補助は是非とも解消しな
ければならない.公共財として水田を確保しなければならない
ならば,農家に補助金を出すのではなく,遊水公園を作ればよ
いわけです.営林所に補助金を出すよりも,国有の遊休林を作
った方が環境にもよいでしょう(実際,雑木林が最も蓄水率が
高い).

衰退産業従事者のセーフティーネットは,その産業を保護する
ことではなく,従事産業転換の推進,それが出来なければ所得
補助だと思うのです.三井三池を見よ,ですね.
3 名前:プロボーラー 投稿日:2000/11/14(Tue) 17:27

経済学で押し切るだけ押し切った農業自由化の研究ってありますかね。農産品の製品差別化効果が
どの程度か知りたいものです。まさか、インディカ米とジャポニカ米が、おなじPで表現されたら結末は大きく変わりますよね。
政治過程や安全保障、環境問題という付加価値をつける前に、詰めに詰めた自由化の分析を見たいものです。
だれかやってないかな。
4 名前:先公 投稿日:2000/11/14(Tue) 21:49

「食糧安保」というのは、自給自足=鎖国の準備をするための論議にしか思えませんね。
1 日本のコメは国際的競争の下でも日本の消費者向けに勝ち残れる
2 仮にコメが不足したら、すかさず外国が売りに来るので飢餓はない
ということは、あのコメ不足騒動の年に証明されたと思うのですが。
それと、輸入農林水産物は、すでに多種多様に日本の消費者の食卓に上っており、
それが私たちの食生活を豊かにしてくれているという事実を、食糧安保論者は
どう考えているのでしょうか。

環境問題云々について語るなら、土地は水田などにせず植林して森にした方が
大気中の二酸化炭素増加を食い止める効果ははるかにあるということになりますし。
プロボーラー氏の話題に乗っかる部分もあって恐縮ですが、どなたか食糧安保重視論の方から
納得のいく説明をうかがいたく思うことが多々あります。
5 名前:へなへな 投稿日:2000/11/15(Wed) 00:11

>先公さん
食料安保論の難点を挙げてみます。
1エネルギーが自給できないのに、食料だけ自給できても先進国として機能しない。
2食料封鎖をされたとき、エネルギー封鎖されないとは考えられない。

したがって、食料安保論を考えるならば、エネルギー自給率も高めるべきという議論
をしなければなりません。

現時点においては両方の自給率を高める事は難しいと思えます。
したがって、自由貿易を守るために外交努力するしかないというのが結論です。
6 名前:先公 投稿日:2000/11/15(Wed) 01:27

>へなへな氏
同感です。エネルギー自給がそもそも無理な時点で、食糧安保の主張は
意味をなしませんね。食糧安保を唱える人々は、戦後日本が軍隊を使わずに
市場を拡張してきた秘訣=トランスナショナルな貿易の大切さをもっと理解
する必要があると思います。


( 役に立った! | 元スレ )
7 名前:すりらんか 投稿日:2000/11/15(Wed) 01:39

食糧安保否定派がこれだけ並ぶ板もめずらしいですよね.わたしも
当然その一人なのですが.実を言うと満州ならぬ自由貿易が日本の
生命線だったのは戦前から何ですよね.しかし,これに気づいてい
たのは湛山くらいのものだった.食糧安保論には戦前にも似たナシ
ョナリズムの発露を感じてしまいます.

食糧安保は日本の消費者の経済水準を消して上げることはないし,
「食糧安保まもっといて良かった」なんて事態がもし生じるような
ことがあったらそのときは「食糧安保も何もなく日本はおしまい」
何ではないかと思うのです.自由貿易はなんとしても守り,進展さ
せていかなければならない思想だと思うのです

トラン〜スナッショナ〜ル 我らがもの〜  ナンチテ
8 名前:ドラエモン 投稿日:2000/11/15(Wed) 01:39

>へなへな氏@05
>1エネルギーが自給できないのに、食料だけ自給できても先進国として機能しない。
というより、今の日本の農業はえらく石油集約的で、エネルギーなしに農業自体が成立しない
のではないでしょうか?
9 名前:×○△ 投稿日:2000/11/15(Wed) 04:08

しかし昔みたいに下水道から肥料を取ることができたら日本はある意味
農業大国になるけどな。日本の技術力で何とかならないかな。
10 名前:名無しングエルス 投稿日:2000/11/15(Wed) 05:30

>9
今の下水は、いろんなものが混じってそうですし
どうなんでしょう?農村地域は下水道を引かずに、
合併浄化槽にして、堆肥化したりバイオマスに利用したり
したら楽しそうですけど、農水省か建設省かが農村部でも
せっせと高価な下水道を建設してますよね。

と言いつつ、いきなり話を強引に元に戻しますが、
米や豪などの安価な土地を集約的な農業や、
タイや越などの安価な労働を集約した農業に、
日本の農業が、品質の差別化という方法だけで
対抗していくことができるのかという論点に、
非常に興味があります。どういう条件が揃えば、
それが可能となるのでしょうか。
11 名前:まこと 投稿日:2000/11/15(Wed) 07:04

>>10
>したら楽しそうですけど、農水省か建設省かが農村部でも
>せっせと高価な下水道を建設してますよね。
農水省and建設省って場合があるからおぞましいですね。
農水省の集落排水事業の下水処理場と
建設省管轄の補助事業の下水処理場が並んでいて、
しかも双方とも全く別系統のシステムで動いている。
それが人口数千人以下の村で行われている実態……。

農林業についてはかなりの興味を持っておりますので、
経済学的見地からの日本農業論について、みなさんの議論を
じっくり見守っていきたいと思います。
12 名前:プロボーラー 投稿日:2000/11/15(Wed) 22:14

貿易自由化論者の集積というのも珍しいですね。しかし、貿易自由化(市場原理)こそが、最も環境保全に資するものであり、最もエネルギー節約に資するものである
という事実をギリギリと主張する政党はありませんね。就業構造でも生産のGDPシェアでも家計消費シェアでも農業は低下する一方で、予算シェアは一定だ。
当初のすりらんか先生の「どうなるのか」という問いですが、現状からするとコメと乳製品以外では世界最大の輸入国になっているので、これらがどうなるかでしょうか。価格競争力
は全く無いので基本的に市場をどこまで分割していけるか(これは生産者のセンスと才能によるものを期待しているだけで、農水省の規制によるものではないです)
が、鍵と思われます。コメや乳製品の生産に詳しくありませんが、ある程度は残るんではないでしょうかね。でも、農業は生産面での規制よりも用地規制によって転換が難しくなっているので
土地の流動化がポイントになると思われます。あとは、国際貿易面だと、最大の農産品輸入国として製品安全基準の統一等、自由貿易のインフラ整備をもっと進める必要がありそうです。
13 名前:すりらんか 投稿日:2000/11/15(Wed) 22:28

>国際貿易面だと、最大の農産品輸入国として製品安全基準の統一等、自由貿易の
>インフラ整備をもっと進める必要
ただ,これは実はものすごい難題なんですよね.貿易黒字が得・赤字が損という
クー理論が世界に深く浸透しているので,日本がこれを言い出すと「そらおめー
らもうかってるからよ」と思われちゃう.経済学者が世界をオルグして回るしか
ないか(<うわー世界大恐慌おきそう^^).

>コメと乳製品以外では世界最大の輸入国
あと青果ですね.米は品質,後2つは鮮度の問題で,自由化によって滅亡と言う
ことはないでしょう.今後生き残る途として考えられるのは,高いけど旨い!か
高いけど安全!ってとこになるんではないかと思います.
14 名前:ベルリン帰り 投稿日:2000/11/16(Thu) 06:37

レスをみると食糧安保だけで論議されているので付加レス。

農業は環境維持産業だという観点が抜けているのではないかいな。
外部経済として今後重要になると思う。まだ京都議定書に調印されてはいないが。
また観光兼教育施設として農村修養が欧州で流行っている。
さらに農業科学が遺伝子産業や新素材開発につながるという点。

農産物製造業としてのみでは、表層的になると思いますよ。
10.11に関して言えば、生ゴミを肥料にする研究が進んでいます。

政府のゴミ問題は、公共事業と鉄鋼造船業の転換のために焼却炉製造で解決しようとしているが、
基本はリサイクルシステムを最低ドイツなみにすることが必要。ドイツは再統一以来10年で今のレベルに持っていったので、
中央集権の日本ならやろうと思えばできるはず。
15 名前:先公 投稿日:2000/11/16(Thu) 09:04

以下の2点の話題については、食糧安保論者が日本経済の有する国際性から故意に
目を逸らせようと意図する際にしばしば持ち出されてきたように思われます。

>観光兼教育施設として農村修養が欧州で流行っている。
経済から話題が逸れていると思いますから、現状の指摘をし、コメントを
簡単におこなっておきます。HNから察するに、この方はドイツのことには
詳しい?のでしょうか?ところで、日本の大都市の国・公・私立学校において、
教育の一環としてファームステイが積極的に採用されていることについては、
詳しくないようですね。修学旅行に組み込んでいる学校、また修学旅行とは
別立ての体験学習行事として企画・実施している学校等多数あり、欧米の教育関係者
(ドイツ含む)から農村と都市の交流教育の試みとして高い評価を得ていますね。
(農村部の学校でこれを取り入れていないのは当たり前)
必ずしも「日本は遅れている・外国に学べ」という論調で語れる時代ではない。
日本の現状をよく見ないで外国に範型を求めることには意味がありません。

>基本はリサイクルシステムを最低ドイツなみにすることが必要。
これも、スレッドの趣旨から論点がずれていますが、一応、一言。
ドイツのリサイクルシステムが処理不能な物質を地下の岩塩坑跡に埋めてしまうことで
問題を先送りにして成立しているという事実を無視して語ることはできません。
「つまみ食い」をしていびつなシステムを構築するわけにはいきませんから、当然これも
組み込めということになるのだと思いますが、日本のような地震多発地帯でドイツ式を採用
したら、大変な土壌汚染を引き起こしかねませんね。ゴミ焼却方式が克服すべき問題を抱えて
いるのは確かですが、日本が現状でこれを採用しているのは遅れているからとばかりは言えない。
16 名前:名無しングエルス@10 投稿日:2000/11/16(Thu) 16:28

私は農業における品質競争のロジックの限界を見極めたい
がために、環境の観点は意図的に外したんですが、
どうもやはり外部性の話の方が盛り上がりますね。
というわけで無駄な抵抗は止めて、成り行きに任せます。(汗

私は基本的にベルリン帰りさんに賛成です。先公さんが
日本の教育現場における都市と農村の教育を取り上げていますが、
これは長期的観点からは大変意義深いものであると思いましたが、
これをもって、農村農業政策というのはあまりに貧弱過ぎます。
農村農業政策の本命は、農村的環境を保持するサービスを提供する
ことへの対価として支払われる、農家への直接所得保障です。
EUは自らの財政の50%を農村農業政策に用いています。
それほどに、農村の環境的・社会的価値を評価しているのです。
無論日本でもこうした取り組みも動き始めていますが、
それはどうひいき目で見ても、欧州を模範としたものです。
また良くある批判として、現状の農業は環境破壊的・資源浪費的である
というものがありますが、それは全く異なった論点ですので、
分けて考える必要があります。(ここでは触れませんが。)

また先公さんは廃棄物政策にもお詳しいようですが、
これは、リサイクルか焼却かという二者択一の問題ではないと思うのです。
(全ての物質を焼却処理できるなら、そういう議論も可能かもしれませんが。)
リサイクル・システムについても、日本は欧州から多くのことを学び、
容姿包装リサイクル、家電リサイクルなどの制度の運用が始まりつつあります。
まだまだリサイクルのレベルは低いですが、徐々にではあれ日本でも、
リサイクルの仕組みが整いつつあります。(厚生省の手先のようだ(ワラ )
しかし、ゴミ問題の本命はリサイクルではなく減量化であるということは、
ベルリン帰りさんにも言っておきたいことです。

他国から良いところは学びつつ、日本の現状にあわせて取り入れるというのは、
まさしく日本の「伝統芸能」であり、誇るべきことではないでしょうか。





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