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動乱の秋--大学と企業--

1 名前:通りすがりの者 投稿日:2000/11/12(Sun) 12:09

ネタふりです.『諸君』12月号の竹中平蔵と伊藤元重の対談から
ピックアップしたモノです.

******************

竹中 大学自体がまず、反省すべきで、いまでに大学入試は偏差値を調べるワンショット・
イグザムで行われている.そして、いったん、そこで破れた人が別の価値観、尺度で
再挑戦する仕組みというものがまだ整備されていません.アメリカで、大学生として
登録されている人の年齢構成はおそらく25才以上が40%を占めると思います.要するに、
大学というのは大人の行くところなんですね.その点から考えると大人市場が全く未開発
である日本では、大学はとんでもない成長産業になり得る.そのためには、再挑戦の
仕組みというものを柔軟に組織の中にビルトインしていくことが必要です.

伊藤 今ある大学の全てが、一律に<大学>という一つの言葉で括られるようなものを
目指していてはいけないということです.地方の大学で、コミュニティー・カレッジ的
特徴があるところには、それに特化していく方がいい.女子大にしても、<花嫁学校>
という言い方はまずいのですが、教養やお稽古事、人生教訓など実学に近いものを教える
ところがあってもいい.
2 名前:通りすがりの者 投稿日:2000/11/12(Sun) 12:12

(続きです)

竹中 国際化が進めば進むほど、東大の博士号を持っているとか、上智の修士号を持っている
とかいうことがすごく重要になってくる訳です.国際化社会、多様化社会というものは、
ある意味で形式社会です.すると、これからは<本格的な>学歴社会が来るという言い方も
出来る.

伊藤 先日、ややショッキングな数字を見ました.それは全国の主要都市にどれだけの
大学生がいるかという統計ですが、東京都は40万人、京都が14万人、大阪はわずか
2万人です.この数字と今の大阪の都市としての活力の低下とは非常に関係がある.

竹中 大学の総収入に占める授業料の比率が高ければ高いほど自転車操業をしていること
になりますが、早稲田が70〜75%で、これが日本の大学のだいたいの平均だそうです.
日本でこの数字が50%を切っているのはICUと慶応の2校だけですよ.ハーバードだと、
この数字はおそらく10%くらいだと思います.なぜそうなるかといえば、授業料が高い
だけではなく、アメリカ社会が<寄付>を広く認めているところに行き付く.日本も
これだけ自由で豊かになったのだから知的なものにもう少しお金を使うことを考えて
いかないと.
3 名前:通りすがりの者 投稿日:2000/11/12(Sun) 12:13

(これが最後です...)

伊藤 評価というのは、人間が人間に対しておこなう以上、難しいものではありますが、
苦労して優れた論文を書いても、立派な研究を出しても、給料も上がらなければ社会的
評価も得られない.これでは研究する人が居なくなっても不思議ではないと思います.

竹中 一つの試みとして前から考えられているのは大学教授の任期制です.これも談合が
成り立つ世界ですが(笑).外国のジャーナルによる評価というのはそういう意味でも
重要ですね.もう一つ、あえて言えばアメリカの大学のように給料は9カ月ぶんしか
支給しない、残りの3ヶ月は自分で食い扶持を捜す、というシステムを導入すること.

竹中 小さい試みではあるけど、とても重要な第一歩であると思うのは、慶応の
湘南藤沢キャンパスのように、遠くに別のキャンパスを作ることなんです.
三田に新しい校舎を作っても、あの試みは成功しなかった.これは富士通が
富士通ファナックを作って成功したのと同じ論理で、ゼロから出発することで
変われるという例なんです.
4 名前:すりらんか 投稿日:2000/11/12(Sun) 14:12

>外国のジャーナルによる評価というのはそういう意味でも
>重要ですね.
おいおい.平蔵は大学教授やめる気かよ.

>もう一つ、あえて言えばアメリカの大学のように給料は9カ
>月ぶんしか支給しない、残りの3ヶ月は自分で食い扶持を捜
>す、というシステムを導入すること.
なるほど12カ月分の食い扶持を自分で探すつもりなのね.
5 名前:すりらんか 投稿日:2000/11/12(Sun) 14:16

ネタはさておき.確かに日本の学歴・キャリアシステムが
あまりにも単線的だというのは充分問題にしてもいい話題
だと思います.大学もせいぜい浪人するか,余所の院に行
くか程度の路線変更しかできない.また,官僚もせいぜい
24までには入省してないと上には行けないでしょう.新卒
主義,一カ所での長期就業はたしかにスペシャリスト養成
の1手段ではある.ただ,これだけって言うのはちょっと
ねぇ.複線化,中途採用をもっと増やすと現行システムへ
のカンフルにもなると思います.
6 名前:名無しEND×YURI 投稿日:2000/11/12(Sun) 15:00

>なるほど12カ月分の食い扶持を自分で探すつもりなのね

給料の高い慶応義塾のような大学(こういう
良い大学だと随分とアカデミックに偉く海外のジャーナル
に論文をバンバン載せている先生ばかりおられるのでしょうね。
そうでなければ榊原という人みたいに実力のある人でしょう)
だと9ヶ月分の給料でも年収は十分高いのではないですか?知らないけど。

>平蔵は大学教授やめる気かよ

ところで平蔵はどこの大学の教授なんですか?
テレビ局専属のエコノミストではないのですか?
7 名前:名無しEND×YURI 投稿日:2000/11/12(Sun) 15:11

>東京都は40万人、京都が14万人、大阪はわずか2万人
>この数字と今の大阪の都市としての活力の
>低下とは非常に関係がある

これは
東京都、大阪市を比べると大阪の方が累積債務が
多いということですか?
それとも京都は活力がものすごくあって大阪と比べても
7倍はあるということなのですか?

また
>アメリカ社会が<寄付>を広く認めているところに行き付く.
>日本もこれだけ自由で豊かになったのだから知的なものに
>もう少しお金を使うことを考えて
>いかないと.

と書いてあるのは手前味噌的なような感じですが、みなさんどうですか?
8 名前:通りすがり 投稿日:2000/11/12(Sun) 15:18

>小さい試みではあるけど、とても重要な第一歩であると思うのは、慶応の
>湘南藤沢キャンパスのように、遠くに別のキャンパスを作ることなんです

なるほどそうですね。いっそのことフランチャイズ店舗制にしては
どうでしょう。各市町村に大学を作り、旅行先でもクーポン券さえ
あれば授業が受けられるという駅前制度
 過疎地では衛星授業を展開すれば安く上がる。
9 名前:先公 投稿日:2000/11/12(Sun) 18:58

衛星授業の実態について一言。
要するにテレビを見るだけで、教壇側からの視線を気にせずに済みますから、
学生はやる気のあるごく一部の者を除き、実によく寝ます(実例多数)。
塾や予備校のような、上位校への進学をかけて勉強する、という緊張感がないため、
実際に教室で教員と対面して受講するよりも、はるかにレベルダウンするのが実態。
教室で教員と対面して受講していても寝る学生はいますが、それに加えて、
「とりあえず起きておこう」という程度の学生や、連れションんらぬ連れ受講程度の
動機付けで受講している学生(これが現在はかなり多いらしい)は、ガーガー寝るか、
教室でゲームでも始めて、真面目に受講したい学生の邪魔をするでしょう。

それと、湘南藤沢キャンパスは、そんなに評価が高いのでしょうか?企業に勤めている
知人や大学の教員からは、あそこの二つの学部の在学生、およびを卒業者については、
「ありゃ慶応幼稚園かね」なんて酷評しか聞こえてこないのですが……


( 役に立った! | 元スレ )
10 名前:へなへな 投稿日:2000/11/12(Sun) 21:02

重要なのは、

問題点:学生は勉強しない
学生の目的:遊びつつ、いい会社に行きたい

勉強しない原因:企業は大学の成績を気にしない。
理由:大学の授業が実社会とほとんど関係ないから。
無能教授の評価なんてあてにならないから

結論:勉強するインセンティブが全くない。
解決策:大学側が変わるしかない。

こう考えると学生の行動は非常に合理的ですね。
11 名前:へなへな 投稿日:2000/11/12(Sun) 21:04

奥の手として、大学卒業資格を
「大学卒業センター試験」として、各分野でトップからビリまでランク付け
するというてもあります。

学歴主義じゃなくて、点数主義ということで・・・。
12 名前:すりらんか 投稿日:2000/11/12(Sun) 21:56

>東京都は40万人、京都が14万人、大阪はわずか2万人
>この数字と今の大阪の都市としての活力の
>低下とは非常に関係がある

これはちょっとイイスギ.2人とも関西に住んだこと無いのかな?
京都に大学がたくさんあるから大阪に少ないって考えるよね普通.
それにしても京都大学多すぎ.そうだろうとは思っていたが,数
を知ってホント驚いた.人口の1割が大学生ってこと(京都市じ
ゃなくて府なのかな?)!!
13 名前:先公 投稿日:2000/11/12(Sun) 21:59

>へなへな氏

>大学卒業センター試験
それ、いいかも。案外現実的な策であるように思えます。
14 名前:へなへな 投稿日:2000/11/12(Sun) 22:07

統一的に点数化する事で、どこの学校で学んだかよりも、何を学んだかを評価できる
とおもいます。
イギリスの大学はたしか、成績評価が、X大学は上位3%が A Y大学は上位8%がA
という風に成績調整してるって森嶋道夫の本に書いてました。
15 名前:ドラエモン 投稿日:2000/11/12(Sun) 22:15

>へなへな氏@10,11

そういうことです。日頃、制約条件付き合理的行動モデルで物言いしてるのに、こと経済学の
お勉強の話になると感情的になるのは、僕を含め、みんなヲタだという証拠だ(w

冗談はさておき、日本の既存の実務世界(企業・政府その他)で、経済学学習がほとんど必要
とされていなかった以上、学生が勉強しなかったのは合理的行動だし、多くの大学で教員の学
力も嗤っちゃうほど低かったのは当たり前です。また教育スレッドに戻っちゃうけど。

ただし、大学卒業検定資格に関して言えば、マル経からはもの凄い批判が来るよ。実際、ここを
新ケインズ派が押さえたら、日本には新々古典派居なくなる。逆もそう。高卒時点の資格試験化
との違いは大きい。公務員試験とは違うしね。
16 名前:すりらんか 投稿日:2000/11/12(Sun) 23:18

>06氏
ナイスな呆けですね.笑わせてくれます.
17 名前:通りすがりの者 投稿日:2000/11/13(Mon) 00:15

>へなへなさん
大学卒業試験は誰が問題を作るか、とかどう評価するか、とかで変な利権が発生する
可能性があるので私はどうかと思います.卒業生の評価は市場に委ねるべきでしょう.
現に中・長期的に市場では自然にマル経一派の評価が下落したのですから.

>8の『通りすがり』クン.
キミ、まぎらわしいよ.
「名無しEND 投稿日:2000/11/12(Sun) 17:41」クンでしょ?
18 名前:通りすがりの者 投稿日:2000/11/13(Mon) 00:17

寄付について.
現行よりも寄付をしやすいような税制にすればいいと思う.宗教法人があれだけ教育に
貢献してるんだったら個人や企業だって出来ると思うんですが.出来ないのは税制が
そうなってるから?

成長産業としての社会人教育について.
社会人は一般に10代の若年者よりも真剣なので、より上質な教育を要求するでしょう.
すると教育の提供側(大学)も優秀な教官のスクリーニングに真剣になるでしょう.
教員側の研究へのインセンティブは強められるでしょう.したがって巷でよく言う
大学の先生への批判の解消につながると思います.さらに、専門教育がより上質な教育を
提供するのであれば、高い授業料を取ってもいい訳です.そしてそのお金で他大の教員を
高給で引き抜く、というようなことも今後おこり得るかもしれません.かな?
19 名前:通りすがりの者 投稿日:2000/11/13(Mon) 19:03

大学の多様性について.
同じく『諸君』の『21世紀型の人材』という記事からピックアップします.

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『専門性重視』と『一般教養重視』、一つの大学がこの矛盾するテーマを併せ持つことは
非常に難しい.海外の大学では分業がなされている.たとえばMITは主として
専門性重視の大学で『インスティテュート』と呼ばれる.ハーバードは主として一般教養を
重視した大学である.大学院を含めた全学は『ユニバーシティ』と呼ばれ、
リベラル・アーツを中心とする学部教育を行う機関は『カレッジ』と呼ばれる.
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日本には『大学』という単一の概念があるだけで、上記のような
細かいニュアンス自体が無いです.雨後の筍のようにできてる新設大学も
インスティチュートにするのかレッジにするのか、とかちゃんと考えて
ないような気がします.

あと、『諸君』からの引用ばっかりで申しわけないですが、福田和也の発言です.

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日本のエリートが英語を重視しなかった一つの理由に、母国語による高等教育の整備が
早く進み過ぎた.明治の中頃には既に大学教育は日本語だけで出来るようになってしまった.
大学教育を母国語だけで出来る国っていうのは世界でも英・米・フランス・ドイツ・日本の
5ヶ国ぐらいしかありません.ロシア・中国はまだ出来ませんから.ですからこないだ
台湾の若い学生が『ハイデッガーをやりたいから日本語を勉強してます』という.
*************************

多分外国からいい教授を引っ張ってくるのに日本語の壁というのは無視出来ないと思う.
英語で授業する、というのを当たり前にしないとだめでしょう.





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