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翁−岩田論争

7 名前:すりらんか 投稿日:2001/01/08(Mon) 23:20

ただ,『金融政策』を読むと,技術論の部分が多くてちょっと論点
ずらしではと感じてしまうところがあるのは確かに不満かもしれま
せん.だから駄目ってんじゃなくて,もうちょっと正面対決して欲
しかったみたいな.貨幣需要ってホント難しいですよね.難しいっ
ていうのがアカデミズムの人間がこれに立ち入らない第1の理由何
ではないかしら?

とかいいつつ技術論的な話をすると,04で植田さんがいってるけど
M2+CDのコントロール,HMのコントロールに加えて私は結構
「流動性」のコントロールという視点が重要だと思うのです.いわ
ゆる信用一般まで付け加えるとコントローラビリティ(そしてその
把握すら!)はかなり下がると思うんですよね.すると多くの中銀
がとる利子率ターゲットが最も現実性がある金融調節のような気が
する.
8 名前:すりらんか 投稿日:2001/01/08(Mon) 23:25

そんで貨幣需要の話にもどしますると,

どこかでここの植田さんがカキコしてた
「貨幣需要の押さえ込みは出来ても喚起は出来ない」
というの結構面白そうな話題ですよね.とりあえずなぜ押さえ込み
が出来るのからかんが得ると,これは旺盛な貨幣需要はその保有コ
ストを高めることで縮められる,もしこれが信用一般に関して成り
立っているならば(多分そうでしょう),政府が公式に認めている
以外の貨幣(内部貨幣)は通常の貨幣に対する劣等な代替品だとい
うことになるかと思います.そしてこれも多分そうでしょう.では,
問題の「貨幣需要の政策的喚起は難しい」の方をサポートする理屈
は何だろう?けっこうのどまで出かかってるんだけど巧くまとまら
ない.
9 名前:羊 投稿日:2001/01/09(Tue) 19:10

(どうでも改め羊:周期的に変更あり)

中央銀行が銀行に対して借りる費用を変えたとき、
銀行市場にとっては限界費用が減るようなものだから
市場に対する供給曲線が右シフトする。逆は逆。
市場への貨幣供給が増えたとき普通利子率が下がると
同時に投資が増えて生産量が増えて貨幣需要も増えるだろうと
いうような気がする。逆は逆。

というようなことから、どうして非対称性が生じるのだろうと
いうことをすりらんかさんは言っているのでしょうが

景気が悪いときは過剰設備を抱えているので、利子率
が下がっても投資は増えない。したがって生産量も
貨幣需要も増えない。

景気がいい時は設備が足りないので利子率が上がると
投資は減る。したがって生産量も貨幣需要も増える

という風に、過剰設備のあるなしが説明の一つになりませんか?
10 名前:すりらんか 投稿日:2001/01/09(Tue) 23:55

08は2つの話が混じっちゃいましたね.読み返すと確かに
イイタイコトがよくわかんないや.

「貨幣需要の押さえ込みは可能だが,喚起は困難」
ってstatementは結構直感では納得行きそうな感じがあるの
でちょっとその理屈を考えてみよう……すると結構正当化に
は手間だなぁという話です.

まずは政策的に「実質」利子率を変え得るだろうかというと
ころです.金融政策が経済に影響を与えるのは実質利子率→
投資という話からです(単に貨幣需要云々ならば名目利子率
=貨幣保有の機会費用だけどこれは政策インプリケーション
希薄).これが無いというならば,以下の話は無意味.

それをクリアした次は09の羊さんの問題意識がやってくる.
私も生産設備の稼働率の問題は充分あり得る線だと思います.
ただ,過剰設備という括り方をするときに問題になるのは
何をもって「過剰」「あまってる」といっているか何です.
ドキュソリゾートホテルの稼働率は数字の上では低いんだけ
ど,これは過剰というより「価値がない」という話なわけで
す.現在の稼働率の低さは需要不足なのか(それなら羊さん
に話はかなりあてはまる),どうしょうもない資本があるか
らなのか……後者なら,新たな収益性ある資本への投資は充
分喚起しうると思うのです.
11 名前:植田 投稿日:2001/01/10(Wed) 00:18

おっしゃる通りです。
言い古されたことばなのでとても躊躇はあるのですが、
引き締めの際と緩和の際では、金融機関の行動に与える影響の
度合いが月とすっぽんで違うのです。これは実際にオペに携わって
いない方でも充分想像に難くないでしょう。
ぶっちゃげてお話すると、
利上げ時は、金融機関は投資(運用)を抑制しなければ損をする(コストが高い)
けれど、利下げ時は、投資を増やさなくても損をしない。
「行きと帰りはまったく別の道」なんですよ。とくに、金融機関のバランスシーとが
これだけ痛んでいたら、貸出を増加させるメリットはないですし。札割れのオペが
発生するのもそういった事情があるんです。
12 名前:羊(数えても眠れない) 投稿日:2001/01/10(Wed) 03:44

>現在の稼働率の低さは需要不足なのかどうしょうもない資本があるか
らなのか

ジョーゲンソンの投資理論しか念頭にありませんでした。
企業が望む資本ストックと現在ある資本ストックの差の一部分を投資として
補填しようとするというものでした。ただ単に生産量が低い、高いで
なくて、現在ある資本量を履歴として、それより企業の望む資本量が高い
か低いかで非対称的になるという感じでしょうか。>すりらんかさま

>金融機関は投資(運用)を抑制しなければ損をする(コストが高い)
けれど、利下げ時は、投資を増やさなくても損をしない

こういう屈折需要曲線のようなものはどうやって説明できるのでしょうか?
>植田さま
13 名前:素朴な疑問(札割れ) 投稿日:2001/01/14(Sun) 07:51

日銀技術論について、素朴な疑問ありです。
それは、植田さん11が言及している「札割れ」についてです。
量的緩和に関連して一時この言葉をよく見かけました。
これは単に、日銀がオペをするときの指し値が結果として誤っていた
(=金融機関が進んで応じようとするほど有利ではなかった)という
だけの話ではなかろうか。
だとすれば、これは「量的緩和は無理だよ」の根拠にはならんのでは
なかろうか。
14 名前:ドラエモン 投稿日:2001/01/14(Sun) 14:30

>13
いや、御当局の物の考え方と、それに慣れた市場参加者というのは恐ろしいもので、そういった
つまらん事態でも信用(コンフィデンス)というのは崩壊しかねないのが問題なのです。
でも、これって典型的なモラルハザードなのよね。それが裏切られるとみんな狼狽するだけで。
15 名前:だけどねぇ 投稿日:2001/01/14(Sun) 19:08

信用の崩壊がモラルハザードたというところをもうちょっと説明してもらえないですか?
16 名前:ドラエモン 投稿日:2001/01/14(Sun) 21:02

97年に三洋証券がコール市場でデフォルト起こした(といっても、最終的には返済されたのですが)
のが、その後の連鎖的な金融破綻の切っ掛けになっています。こういうと酷い言い方ですが、三洋が
経営危機にあって短期資金の調達にも困難を来していたのは市場では周知だったのですが、それでも
貸していた(余所より高利で=>モラルハザード)わけですが、いざ破綻が現実化すると、一気に市場
全体が機能不全に陥ってしまった。あることを切っ掛けに「たかを括っていた」連中が「パニックに陥る」
というのが、コンフィデンスの崩壊といっていいんではないでしょうか?
17 名前:植田 投稿日:2001/01/14(Sun) 22:48

>>13
指値がまずい、とはどういうことを意味しているのでしょう?
是非、オペのシステムについて説明した上で、もう一度
教えてください。
私も金融市場局のオペについては素人でありすが、
一つ申し上げておきたいことがあります。
量的緩和を行うために日々のオペで金利を思いっきり下げる
というような操作をしていては、市場が混乱してしまいます。
理論上はおっしゃる通りですが、毎日金利が乱高下するような
市場操作(という言葉は私は好きではないが敢えて使用します)は
できないというのが実情です。技術論のように聞こえますが、
私は技術論とは決して思いません。


( 役に立った! | 元スレ )
18 名前:すりらんか 投稿日:2001/01/14(Sun) 23:21

>銅鑼さん
>余所より高利で=>モラルハザード
これがなぜモラハザードなのかがよくわからないということ何では?
19 名前:ドラエモン 投稿日:2001/01/14(Sun) 23:27

破綻して、どう見ても健全なとこにも金かすのやめるほど慌てたと言うことは、潰れないと思っ
ていたくせに余所より高い金利を取っていた(変ないいかたかもしれんが)ということですけど。
20 名前:新世紀名無しさん 投稿日:2001/01/14(Sun) 23:28

>18
すみません、もうすこしくわかりやすくお願いします。
21 名前:すりらんか 投稿日:2001/01/14(Sun) 23:43

>銅鑼殿@19
なるほど,三洋証券の行動について行ってるのかと誤解してました.
22 名前:羊 投稿日:2001/01/15(Mon) 02:07

>ドラエモンさま

なるほど、政府がなんとかしてくれると思っていたのですね。
ほかの銀行や、証券会社は。

倒産しそうな企業の株は仕手筋の投機の対象になるので、急激にあがったり
さがったりしますね。そんな短期的利益をほかの銀行と証券会社は
ねらったということはいえないですか?ババをひかないよいにすれば、
高金利で貸せるから得をするから貸すという具合に。
23 名前:素朴な疑問(札割れ)2 投稿日:2001/01/15(Mon) 06:41

いろいろ説明不足で、皆様にいらぬ混乱をもたらしてしまったようです。
こうご容赦。
まず発端は、量的緩和論がたかまった一昨年あたりに、アンチ量的緩和派の
人たちの一部が、「水を飲みたくない馬に無理矢理に飲ませるのは不可能だ
=量的緩和は不可能だ」の論拠として、「日銀が量的緩和をやろうにも、も
う資金市場はかねがじゃぶじゃぶだから札割れが起きるだけだ」といってい
たことがあります。日銀自身が、そう思わせたいような説明をしています。

http://www.boj.or.jp/wakaru/yougo/yougo_a.htm

しかし、金融機関が日銀のオファーに応じるかどうかは、日銀の指し値が金
融市場での市場金利その他の比較して有利かどうかでしょうから、このこと
を論拠に「量的緩和は不可能だ」にはならないだろうというのが素朴な疑問
です。
24 名前:すりらんか 投稿日:2001/01/15(Mon) 13:33

>素朴さん
つまりは,札割れは日銀の金融政策の進行のよみがちと間違った
ってだけで,「水を飲ませられない」ってのではないということ
でしょうか?5%→4.9%→4.8%と徐々に行けば(貨幣を
バンバン供給して)札割れしないところを,急に4%とかにする
からおきるんじゃないかってことかしら?
25 名前:素朴な疑問(札割れ)3 投稿日:2001/01/15(Mon) 19:42

こういう話は、当事者にとってはa piece of cakeなのかもしれませんが、
部外者にとっては疑問符ばかりですね。でも、技術論にケムにまかれないよ
うにするためには、ばかにできません。

例えば、1999年6〜9月に9回おきたと言われる手形買入オペの札割れのケー
スを考えてみましょう。いま、インターバンク市場で、3か月物の手形売買
レートが0.84%だったとします。ふつう日銀が金融機関に手形買入をオファー
するときの指し値は、ほぼこれに準じるはずだろう(だぶん)。そこで、日
銀の調節担当者は、0.84%で指し値をして金融機関の応募を待つ。
しかしここで、市場のセンチメントに変化が生じて、インターバンク市場で
手形売買レートが0.8%に下がってしまった。そうすると金融機関の方とし
ては、金利の安いインターバンク市場で手形を売って資金を調達した方が有
利となる。つまり、日銀のオファーには応じてこない。そこで、日銀の調節
担当者ははじめて0.84%が高すぎたことを知り「しまった。札割れだ」にな
る。

という感じではないかと。半分以上が想像なので、間違いは指摘してくださ
い(>金融関係者の方々)。
26 名前:すりらんか 投稿日:2001/01/15(Mon) 23:48

24は全く逆の事書いちゃってるよ!うひーはづかし〜削除してー!
27 名前:すりらんか 投稿日:2001/01/16(Tue) 01:21

24で書いたことまるっきり逆.うひ〜はづかし〜!消したい.





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