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▼バランスシート不況という認識は?

58 名前:プロボーラー 投稿日:2002/01/31(Thu) 11:58

単なるコメントですが、「追い貸し」は既にコミットしている相手との間の取引ですね。
打ち切りによる過去のコミットメントのロス(A)と継続して事態の改善が実現するのを待つ機会費用(B)が意思決定のペイオフになるのではないでしょうか。過去のコミットメントが「ある基準値」を超えたときに、ロスカットできるかどうか、貸し渋りに回れるかどうかという戦略図なのではないでしょうか。基準値の決定とペイオフマトリックスの決定には、法制度、税制、規制当局のスタンスといったものもあるでしょうが、何よりもフォーベアランスを生み出す「期待」形成をモデルに入れることが必要な気がします。
59 名前:エリッチ 投稿日:2002/02/01(Fri) 15:14

横レスですが、
ここでの話はもともと短期の融資契約が結ばれていた銀行-企業間で従来は期限の到来とともにほぼ自動的に同一期間の期限の延長が行われていた。
これが融資先企業の経営状態の悪化という自体を見たところで銀行が実際にとっている行動として、一方で回収がなされ、他方で追加融資がなされている、という現状をどう理解したらよいか、という話ですよね。

>>57
>ただし、現実的には本当にそうかなー?という気はします。
私自身が調べてるわけではないですが、周りの金融やってる人間からはそう聞いてます。
経営状態の悪い企業に直面した銀行としては、
(A)(その企業が倒産したって仕方ないとして)回収できるだけの回収を図る
(B)その企業の回復にかけて、融資を継続する(この場合、経営が困難になっている企業なので多くのケースでは、単なる期間の延長ではなく、追加融資まで必要になる)
のいずれかではないでしょうか?
マクロ的なところはともかくとして、ミクロ的な銀行行動として、プロボーラーさんのコメントに尽きるような気がするのですが・・・
60 名前:ぼけ老人 投稿日:2002/02/01(Fri) 16:17

データを昔ほど詳しく見ないので、現実認識にズレがあるかも知れませんが、
不動産業を中心に、明らかにダメ業種(バブル3業種)の貸出が伸びている
ことが気になります。

プロボーラー氏が指摘するような銀行サイドだけの意思決定の問題であれば、
少しでも生き残りそうな企業・業種で「追貸し」が起こりそうな気がしませんか?
データをみると、むしろダメな企業に対して貸出の量が伸びているケースは、ままあります。
借り手サイドの要因もあると思うという印象があります。

これは、90年代なかばなからの、クレジット・クランチの実証研究が日本であまり上手く
行かないことと整合的です。もしクレジット・クランチなら、B/S毀損が激しい企業ほど、
借り入れが減少していて欲しいわけですが、現実には、全く逆の「ダメ企業への追貸し」が
並存しているので、クレジット・クランチが鮮やかに実証で浮かび上がってこない、
ということかな、と思っているのですが。
61 名前:ぼけ老人 投稿日:2002/02/01(Fri) 16:19

>>57
もしよかったら、岩田反論の概要を教えてください。
62 名前:ららら 投稿日:2002/02/01(Fri) 16:51

つまりそれは銀行自身が自分たちで
健全な審査を放棄して、利益を出すことを放棄し、
死に至る道をまっしぐらに
進んでいるということでしょうか?

少しでも生き残る可能性がある企業に融資するかどうかは
“さまざまな要因”を含んで
基本的に合理的な判断の元で行われているとしか
言いようがないと思います。
(バブル崩壊直後に話題になったような、
つぶれかけたゴルフクラブに多額の融資を続けるといった
極端な例が現状でも行われているというのならば別ですが)

難しいのは成長産業に対する貸し出しをどうみるかです。
ちょっと手元にデータがないんでなんとも言い難いですが、
仮にIT産業に貸し出しが伸びてないとしてもそれは単に
その産業に資金需要がないということではないでしょうか?
63 名前:名無しさん2002 投稿日:2002/02/01(Fri) 22:14

日本銀行調査統計局ワーキングペーパーシリーズ
http://www.boj.or.jp/ronbun/ronbun_f.htm
貸出を通じた部門間資金再配分のマクロ的影響

イチオシです。 参考文献に挙がっている
「不良債権問題の経済学」も併せてオススメです。
64 名前:トトロ 投稿日:2002/02/01(Fri) 23:20

>>57>>61
更に、横やり失礼します。私、理系出身の人間です。だから、思うのかも知れない
けれど、小林さんの主張と、岩田さんの主張を、同一土俵で論ずる事自体が、大きな
違和感を感じます。

小林さんの主張は、範疇がミクロでしょう?これに対して、岩田さんの主張は、
範疇がマクロなのでは無いのですか?
これは、グループダイナミズムにおいて、集団の全体としての運動と、集団の
個々の構成員の運動を、同じ土俵で論じようとするものなのでは無いのですか?
個々の構成員の運動を扱うのがミクロ、集団全体の運動を扱うのが、マクロ。

集団全体としての運動は、集団の個々の構成員の運動から構成されるが、全体
としての運動は、個々の構成員の運動とは、全く異質のものとなる。理系でも、
気体粒子の運動と、気体全体の運動を論ずる学問が有ります。質点系の力学と
熱力・統計力学ですね?

個々の構成員の運動と、集団全体としての運動を、同じ土俵で論じられるのは
どうかと思うのですが?どうでしょう?

「ミクロとマクロを混同するなよ。」とは、経済学でも言われているのでは?
詳しくは、知らないですけれど。
65 名前:ららら 投稿日:2002/02/02(Sat) 01:07

>>61

ぼけ老人さん遅レスすみません。
なんか入れ違いになってしまったみたいで、

岩田さんの反論というのは、
デッド・ディス・オーガニゼーションの実証について
供給連鎖の産業間の複雑さは捕らえているが、
産業内での供給の複雑さを捕らえる指標になっていないこと。
(自動車と建築産業では供給構造が異なる。
つまり十分な実証となっていないこと)
そしてもしそれが事実ならば、生産の減少→
総供給曲線の左シフト→インフレ
という現象が起こるはず。
ということです。
66 名前:ららら 投稿日:2002/02/02(Sat) 01:17

>>64

うーん、もしかして近くにいたりしないよね。
なんかさー、めっちゃ複雑系してない?
してるよね?

経済学では物理と違って、ここ30年ぐらいは
ミクロの行動からマクロを説明できないのは
おかしいということになっています。
(小林さんは別にミクロ派じゃないしね)

私自身はケインジアン的なもんで、
必ずしもマクロがミクロを反映してなくても
違和感がないのですが、
ともかくミクロ的な基礎を抜きにして
話を進めるは現状ではかなり困難。
で、小林さんはミクロ的な銀行行動がマクロに
制約を課していると考えているわけです。

そのこと自体は私は間違っていると思うのですが、
それはともかく、物理と同じ仕組みで経済が説明できるという考えも
そこに何らかの根拠がない限り説得力はないです。

それはかつて生物学からあまたのトンデモ排出してきた
経済学の偽るざる気持ちだと思います。
67 名前:ららら 投稿日:2002/02/02(Sat) 01:46

>>63

とりあえず読んでみてコメントしたいと思います。
それからエリッチさんコメントありがとうございます。
(考え方は相変わらず違いますけどね(笑))
68 名前:ぼけ老人 投稿日:2002/02/02(Sat) 05:16

>>62
IT産業には資金需要が少ないと言われましたよね?
借手要因ですよね。
逆にダメ企業に追い貸しするのも同様に借り手要因はないのでしょうか。
ダメ企業ほど、流動性を必要とする(不足する?)というのは、直感的にも
おかしくない気がします。

>>63
確か、Lilienの労働市場のミスマッチ指標を資本に適用したものだったような。
実際のデータを解釈するのに有用ですよね。

>>65
なるほど。
日本的なマクロ屋らしい反論ですね(笑)。
(ありがとうございます>らららさん)
小林さんの頭の中には、AD−ASはないでしょう。
シカゴでは教えませんしね。


( 役に立った! | 元スレ )
69 名前:名無しさん2002 投稿日:2002/02/02(Sat) 05:22

>>63の論文の手法は、確か資本のミスマッチが起きているかどうかを、
実際の資本移動の頻発度合い(dispersion indexと言う)で見よう
という発想だったように思います。
(今、このパソコンには、日本語アクロバットがないもので・・)

だとすると、
「最適な資源(資本・労働)配分」から、現実がどれくらい離れているのかを
見ることは出来ないというのが弱点になりますね。

因みに。
複雑系の人達が言う「マクロとミクロは別」という議論と、
どケインジアンのそれとは、残念ながら天と地ほど差がありますね(笑)。
70 名前:ぼけ老人 投稿日:2002/02/02(Sat) 05:23

あ、名前いれ忘れました
71 名前:すりらんか 投稿日:2002/02/02(Sat) 11:17

>現実には、全く逆の「ダメ企業への追貸し」が並存しているので、
>クレジット・クランチが鮮やかに実証で浮かび上がってこない、
>ということかな
>つまりそれは銀行自身が自分たちで健全な審査を放棄して、利益を
>出すことを放棄し、死に至る道をまっしぐらに進んでいる
というところで漠然と思うのが,銀行行動が……と考えるのではなく,銀行内での意思
決定問題からこの様な銀行の最適化と相反する行動がとられることはないのだろうかと
の点です(>>55).個々の行員・支店の行動から説明する手法はないだろうか.

>ディスオーガニゼーション仮説
これと需要の話を結びつけるとき,(もちろんこの仮説がただしくて投資が小さいと言
う話もあり得ますが)現在の景気の問題は投資不振より何と言っても消費不振の話でし
ょう.すると,将来的な供給力(所得)の低下→現在の消費の低下という意味で需要側
のストーリーとしてとらえることも可能かも知れない.ただ,このストーリーとるなら
別に小林仮説である必要はないと思いますけどね.第一,不良債権が全くなくなったら,
投資が増えるのかと言うところにどうしても疑問が残ってしまう.「期待実質金利が高
すぎるからだ(5-6%)」という単純明快なストーリーの方が投資・耐久消費財消費がと
もに小さいことへの直接的な説明になっていてすっきり泣きがするんですが.
72 名前:ドラエモン 投稿日:2002/02/02(Sat) 12:01

>ぼけ老人さん

どうもお久しぶりです。あなたが消えるは、すりらんか氏は臍まげるはで、2週間ほどマクロ屋
常連が僕一人だった時期がありまして、どうもそれ以来、従来のアカデミック路線から微妙に軌
道が変わったようで、2ちゃんでも「爺のオールドケインジアンしかいない苺」との罵倒カキコ
がありました(汗 帰ってきて頂けて本当にウレシイ。

で、さっそく文句ですが(w

>日本的なマクロ屋らしい反論ですね(笑)。
>(ありがとうございます>らららさん)
>小林さんの頭の中には、AD−ASはないでしょう。
>シカゴでは教えませんしね。

AD−ASがあろうか無かろうが、元々のアイデアは「ソ連崩壊後のロシア経済」を説明する
概念として「ディスオーガナイゼーション」があるわけで、その経路での経済に対する悪影響
は生産の縮小であり、インフレ圧力のたかまりという図式には、結局変わりは無いんじゃないですか?
73 名前:トトロ 投稿日:2002/02/02(Sat) 18:15

>>66
私の投稿の書き方が、感情を逆撫でするような書き方になって
しまっているのかも知れません。今、読み直して、そんな事も
思いました。気をつける事にしましょう。

私は、単に疑問を述べただけですから、「違いますよ。」と言って
頂ければ、それで結構かと。

お邪魔しました。
74 名前:ららら 投稿日:2002/02/02(Sat) 19:59

>>74

ハハハ、じぇんじぇん感情を害したりしていません。

ちょっと私の書き方も軽くて雑駁なものだったかもしれません。
が、トトロさん同様、私もトトロさんの気分を
害そうなどという意図は全くありません。
匿名の掲示板では書き手が意図したものよりも若干強い印象を
与えてしまう傾向があるみたいです(自戒)。

ただし、>>66で私が書き込みをした程度でのもので、
一々感情云々を言っていたのでは、肝心な議論の内容には
永遠に入っていくことができず、
はっきり言ってうざったく板の無駄です。
トトロさんも物理におけるミクロ・マクロの違いを力説されていたわけで、
それが一言「違います」で本当に納得されますか?

自分の意図したものと異なるレスが帰ってくるのは、
こういった匿名の掲示板では避けることはできないですし、
異なる意見と出会えない掲示板というのもつまらんでしょう。

とここまで書いてきて、このレス自体が他の参加者から
どんなつっこみが来るか私自身全くわからないわけですから・・・。

というわけで少しセンシティブな人は
こういうところは向いてないかもしれません。
75 名前:ららら 投稿日:2002/02/02(Sat) 20:00

誤 >>74
正 >>73
76 名前:トトロ 投稿日:2002/02/02(Sat) 21:24

>>74
本当に、ありがたいレスです。自分は、今、飲んでますけど、嬉しいんで、はずみでレス
させて、頂きます。

私は、センシティブでは有りません。だから、むしろ他人のセンシティブなところに気が
つかないところを、とても気にしているのです。だから、あんなレスになりました。私の
ような無神経な人間の一言が、当り前の神経の人間の心をえぐるような事になる事を、私
は、心の中で、恐れているのです。・・・アラシの為に、僕の故郷のBBSレンタルが、
総管理人さんが耐えられなくなって、閉鎖しましたから。だから、荒れるのは、もう、嫌
なのです。

>トトロさんも物理におけるミクロ・マクロの違いを力説されていたわけで、
>それが一言「違います」で本当に納得されますか?

もちろん、できません。そこで、私が聞きたい事は、「それは、違うぞ。」の一言なのです。
「本当の事は、こうなんだ。」の一言なのです。僕は、偏見をもって見ているかも知れない。
けれど、それをぶつけて、本当の事を知りたい。だから、僕が求めている一言は、「それは
違うぞ。」のハートの一言なのです。

だから、「それは、違うぞ。」を、ハートを込めて、ぶつけて頂けるのなら、僕は、何度でも
僕の内にあるものを、ぶつけて行きたいと思います。
77 名前:ぼけ老人 投稿日:2002/02/03(Sun) 02:54

>>72
私も心はケインジアンなのです。が、吉川ゼミの知人などに「やはり、ケインジアン同士・・」
などと言われると、「一緒にしないでくれ」とは思いますが(笑)。

AD−ASの話しですが、まさにこの点につきると思います。
ここは立入たくないんですよ。実は。
小林さんは、90年代にシカゴで学んだ人ですよね。総需要と総供給が
乖離すると思っていないのですよ。AS曲線の根拠づけというのは、
cash-in-advanceあたりでマネーを取りこんで、あとは粘着価格ですよね?
うーん、GDPギャップとインフレの関係がこれで一意に決まるということに
それほど自信をもっていないと言えばいいでしょうか。
答えになっていませんが、「そんなことは気にしない」とでも言いましょうか・・。
78 名前:ドラエモン 投稿日:2002/02/03(Sun) 15:33

>ぼけ老人氏

結局、ポストフリードマン的シカゴ学派というかRBC的には、そういうことになるんでしょう。
でも、だとしたら、なぜ不良債権処理を強調するか理解できない。不良債権抱え込みも、追い貸し
も、みんな合理的行動の結果なわけで、政策的に介入する余地はないんじゃなかろうか?

もちろん、制度的な硬直性で本来到達すべき均衡価格体系への調整がおくれているとかなんとか
いうロジックは可能だろうけど、そういう話しでもないですよね。>小林氏の議論

それにつけても、RBC的な世界なら硬直性緩和のためにはインフレが最も簡単で確実な政策の
処方箋だと思いません?林先生も、林&プレスコットのRBC的なフレームワークで現実を理解
していても、インフレターゲットで問題解決を提案してるわけだし。





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