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利子率と成長率、そして公的負債の問題について。

22 名前:名無しングエルス 投稿日:2000/12/23(Sat) 18:31

経済学はアシモに学べ!
立ち止まった状態から歩行はない!
ショックアブソーバーは何か?
23 名前:ドラエモン 投稿日:2000/12/23(Sat) 19:43

>マーロウ氏

えー、あなたみたいな本格派と論争したら、恐らく負けは必定だけど、ドーマーを引っ張り出した責任上、ご批判にお答えします。あなたの批判の要約(と、私の思うもの)と、その答え。

1)単なる(差分)恒等式の安定条件であるドーマー条件で財政赤字の問題を無視できるはずはない。

過去レスを見ればおわかりになると思いますが、今の政策自体が本当の長期でサステイナブルだとは、私を含めて、ここのケインズ派は主張しては居ない。ただ、今にも債務の爆発的な拡大起こるとは思っていないということ。そして、単にプライマリーバランスの赤字の大きさだけではなく潜在成長率(そして、回復が起こった場合のキャッチアップ期間中の+α)や利子率を考慮すべきだということを主張しているだけです。実際、このままではヤバイいう認識はみんな持っているが、5年後には日本経済破綻とかいうのは変だろうと言うことです。

2)長期のサステイナビリティーを新古典派フレームワークで論ずるのは当然だ。

完全雇用の成立している新古典派均斉成長経路に乗っているなら、債務削減は難しくはないので、こんな議論自体意味はないのではないでしょうか?もちろん、構造赤字が大きく、完全雇用でも債務が爆発する可能性は否定できない。その場合も、潜在成長率をどの程度と見るかで、必要な財政圧縮のスピードは違ってくるでしょう?やはり成長率の問題を抜きには論ずることはできません。

(続く)
24 名前:ドラエモン 投稿日:2000/12/23(Sat) 19:43

3)不完全雇用下での実質金利が潜在成長率を下回る保証はない。

10年も続く有効需要不足状態が、LMショックの結果とは考えられない。クラインやクルーグマン
の言うような「プラスの金利の元で完全雇用解が存在しない」状態だろうと思います。そうなら
恐らく経済が本格的な回復軌道に乗るまでは金利<成長率という条件は満たされているでしょう。(もちろん、これがサステイナビリティーの条件だというのは、すでに申し上げたように過度の単純化の結果に過ぎませんから、どうでも良いといわれればそれまでですが。

4)10年も続いている状況について価格硬直性を前提にしたISLMモデルは使えない

確かにそうでしょうが、10年も続く不況を説明できる新古典派モデルもないでしょう?
25 名前:すりらんか 投稿日:2000/12/23(Sat) 23:04

>ヤバイいう認識はみんな持っているが、5年後には日
>本経済破綻とかいうのは変だろう
激しく同意.でも大蔵よりエコノミストの人に聞いたところ,真実と説得
の便法は違うものだ見たいに返されました.確かにそういわれるとそうだ.
理論ならぬ「理屈」ってのは多少重層的なところがあって(顕教と密教の
ようにby呉智英)この板の多くは後者で語りたい人たちなんですよね.

>完全雇用の成立している新古典派均斉成長経路に乗っているなら、債務削
>減は難しくはないので
これはちょっと解りません.つまりは景気対策不要ならってことでしょうか?
26 名前:ドラエモン 投稿日:2000/12/23(Sat) 23:14

>すりらんか殿@25

まあ、ものは程度でして、95年の住専問題発覚で金融システム不安が高まっている最中に
財政破綻・年金破綻のキャンペーンで世論操作をして財政再建・消費税引き上げを策した財務
省の先見の明には、感服します(藁

完全雇用に接近したら、債務削減した分だけクラウディング・イン(?)するわけで、民間
投資にはぷらすでしょ、と言う程度の意味です。政治的には難しくなるけど、これだけ債務
問題が「浸透」してると、相当の削減が続くでしょうな。
27 名前:マーロウ 投稿日:2000/12/24(Sun) 06:25

いろいろとご意見ありがとうございます。

僕が、長期的な利子率と成長率の関係を問題にしたのは、
その点での認識の一致がなければ、公的負債の問題は
議論しえないからです。

たとえば、もし長期的に成長率が利子率を上回るとすると
(短期的にどう動こうと)、
現在世代に減税をして負債を増やすことによって、
すべての将来世代に減税をすることが可能になります。
政府が借金をすればするほど税負担が減るわけなので、
これはある意味、喜ばしいことです。
(ただ、内生的成長モデルでは、政府の負債の増加は
成長率の低下をもたらしますが。)
この場合、政府の予算制約は、nonbindingなわけです。

(続く)
28 名前:マーロウ 投稿日:2000/12/24(Sun) 06:26

逆に、利子率の方が成長率より長期的にたかければ
(短期的にどう動こうと)、
現在の負債の増加は、T-Gの割引現在価値の意味においての
増税を必然的に意味するわけです。
それは、数式でいうと、Dを現時点での公的負債とするなら、政府の
予算が破綻しないことは

D(t) = Present discounted value of (T-G)

と同値だからです。

この2つのケースでは、政府の負債の意味が完全に逆なわけです。
ですから、この点において見解が一致しない限り、
そもそも議論自体がおこないえないので、上のような質問を
させていただいたわけです。

結局、だれも、政府の予算制約がnonbindingになるようなケースは
想定していないということでいいでしょうか。

(続く)
29 名前:マーロウ 投稿日:2000/12/24(Sun) 06:27

あと、政府の破産の可能性の問題ですが、
政府の破産というのは債権者に対する課税と同値なわけですから、
その意味で、論理上政府の破産はありえないと仮定してよいわけです。

いいかえると、政府の禁Ponzi条件は以下の手段を通して必ず守られると
考えていいわけです:

1. (通常の)税収。
2. シニョレッジ(インフレタックス)。
3. 債権者への課税(破産)。

これらの和をTで表わしましょう。

(続く)
30 名前:マーロウ 投稿日:2000/12/24(Sun) 06:28

その仮定のもとで、次の関形式をえます。

D(t) = Present discounted value of (T-G)

この式を常に念頭に置いておくことは、公的負債を議論する上で
きわめて重要だと思われます。
たとえば、政府支出計画(G)を所与とすれば、将来的にどんな動きを
負債(D)がしようが、税金の割引現在価値は一定なわけです。

具体的にいうと、今もし、政府の負債の総額が500兆円あるなら、
一人当りの税払いの現在価値は最低でも500万円です。
要するに、政府が今後一切支出を行わなかったとしても、
一人当り500万円は(何らかの形の)税金で必ずとられるわけです。
(世代間の問題は簡単化のために無視させてください。)

その意味で、マスコミが時々書く「一人当り・・・円の借金!」と
いう書き方にまちがいはないわけです。

いわずもがなな、基本的なことをながながとすいません。
でもこの点を押さえておかないと議論になりませんので。
31 名前:マーロウ 投稿日:2000/12/24(Sun) 06:38

ドラエモン氏。

しょうもないことを長々と書いてしまって少し疲れたので、
ご意見に対する返答は少し待ってください。
32 名前:ぼけ老人 投稿日:2000/12/24(Sun) 07:18

不思議な議論になっとりますな。
家計も政府も絶対に破綻することのないNPG条件が前提のラムゼイ・モデルで
財政破綻の議論をすることの意味が分からんのはわたしだけですかな。
問題はサドルパスに乗っていない経済を考えねばならんわけです。
やっかいですのう。


( 役に立った! | 元スレ )
33 名前:マーロウ 投稿日:2000/12/24(Sun) 08:49

ぼけ老人氏。

上の議論は、特定のどんなモデルにも依存してませんよ。
(たとえば、家計は破綻してもいい。)

僕のいってるのは、政府の破綻は、債権者への課税と
同値だから、それをTの中に加えることによって、
破綻しないと仮定を置いても、なんら一般性の損失はない、
ということです。
34 名前:マーロウ 投稿日:2000/12/24(Sun) 09:08

ようするに、最初に確認しておくべきことは、
現時点での政府負債が(たとえば)500兆円であるなら、
現時点で見てのそれに対する税負担の総額は、一人当たり
500万円であるということです。

それは、将来的に政府負債がどんなに増えようと減ろうと
かわらないわけです。
だから、たとえば、5年後に政府負債が5000兆円になろうと、
現時点でみた税負担は500万円とかわらないわけです。

税負担という観点からいえば、将来政府負債がどんだけの額になろうと
関係ないわけです。
35 名前:素朴な疑問 投稿日:2000/12/24(Sun) 09:26

かりに現時点でみた税負担は一人当たり500万円だとしても、その返済の
タイミングについては何も言っていないとすれば、それを先の先の先の……
まで先送りできてしまうのではないだろうか。要するに、政府の予算制約は、
無限期間において成立すればよいのではないだろうか。だとすれば、マスコ
ミが時々書く「一人当り・・・円の借金!」というのは、間違いではないに
しても無意味ではないだろうか。
36 名前:マーロウ 投稿日:2000/12/24(Sun) 09:58

素朴な疑問氏。

まず、重要な点は、僕のここでの「税」の定義です。
税は、29であげた3つの要因のすべてを含んでます。
とくに、踏み倒しは「債権者への税」と同義であることに
注意してください。

たとえば、簡単な例として、政府が利払いを延期し続ける
状況を考えてみましょう。
これは、結局は、500兆円の課税を債権者に課したのと
おなじなわけです。
その意味で、国民一人当たりにしてみれば、500万円の
課税がなされることになるので、
「一人当り・・・円の借金!」というのは、間違いでも無意味でも
ないわけです。

要するに、誰からいかなる方法で税金を取り立てるのかが異なるだけで、
どんな状況を考えても、現時点での国の負債総額が、それに対する税払い
の割引現在価値に等しい、という結論は変わりません。
37 名前:マーロウ 投稿日:2000/12/24(Sun) 10:06

あと、追加しておくと、インフレも税金の一形態にほかならないので、
インフレで負債を減らすというのも、税負担を減らすわけではないという
ことです。

どういうやりかたで、誰に、いつ課そうとも、将来の税負担の現在価値は、
現時点の負債の総額に等しい、ということです。
38 名前:素朴な疑問2 投稿日:2000/12/24(Sun) 10:23

踏み倒しをしようというのではないく、「この人の孫の孫の……」から取り
立てる「予定にしておく」ということ。「誰からいかなる方法で税金を取り
立てるのかが異なる」ことが可能ならば、それも可能なはず。それが事実上
は、「無限の先送り」を可能にさせるということ。
39 名前:マーロウ 投稿日:2000/12/24(Sun) 10:31

>38

無限に先送りするというのは、負債(D)がどんなに大きくなっても
放っておくということじゃないんでしょうか。
それは、形式的には踏み倒しとどこが違うのでしょう。

たとえば数式的には、もしx(t)=0がすべてのtでなりたてば、
lim x(t) = 0でもありますよね。
40 名前:素朴な疑問3 投稿日:2000/12/24(Sun) 10:47

「無限」が誤解されたようなので言いかえます。
今日取り立てても明日取り立ててもかまわないんなら、
今日取り立てても一万年後に取り立ててもかまわないじゃないのということ。
41 名前:マーロウ 投稿日:2000/12/24(Sun) 10:56

>40

それはおっしゃる通りですよ。
42 名前:すりらんか 投稿日:2000/12/24(Sun) 22:34

素朴な疑問さんの話って言うのは,公債残高がめちゃめちゃ
な額に増え続けても,国債が消化され続けてその精算は永久
に行われず……ってことを言いたいのでしょうか.つまりは

>それは、形式的には踏み倒しとどこが違うのでしょう。
形式的な踏み倒し同然のことがスムーズに行われてしまった
ならば……という場合の論理的帰結のお話ですよね.もし無
限期間先にもこの手のネズミ講的ロールオーバーが維持され
ると全員が確信しているならば論理的にはあり得る話なんだ
と思いますが……(うーんなんか貨幣バブル説みたいだ).

無限期間先には(人口が有限なら)一人あたりで無限の公債
償還を受けて,無限の公債引受を行うという経済ですね.ち
ょっと想像つきません,論理的にはすごく面白そうで,現実
的に全く無意味な話だと思います(現実的に無意味だから論
理的に面白いのかも^^)





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